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  • 2014.07.28 Monday
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小説リンクス 2012年4月号

普段雑誌は読まないんですが、全サ応募のために購入です。そして買ったからには全部読んでしまう(貧乏性なので)。

今月の特集は「相棒」。
…相棒。とっても好きですこの響き(笑)。でもこれ映画やドラマの世界で見たらめちゃくちゃオイシイんですけれど、BLになってしまうと何だかおいしさが半減してしまう。。
何故だと考えて、要するに私は相棒関係にある男たちのニアホモっぽさに萌えているんだなーと。BLだと、本当にデキてしまっちゃうから魅力が半減してしまうのですね。
というわけで、巻頭特集はそれほどでもありませんでした;

以下、小説と漫画の感想です。

◇ 小 説 ◇

「ファラフェイ(前編)」 英田サキ / ill.円陣闇丸
 ★★☆☆☆
…相棒特集号だからてっきり刑事とかが出てくる内容だと期待したのに、何故かファンタジー;
高級ホテルで清掃アルバイトをしている珠樹(受)は宿泊していた高飛車な世界的セレブのユージン(攻)とひょんなことで顔見知りになり…、といういつもの英田さんらしからぬ突飛な始まりにまず躊躇い、最後の最後で悪魔って…。
これ本当に英田さん?! …な作品でした;全サ企画の他ではこれに期待していたんですけれども私にはちょっと合わなかったです。次号の後編に続くので最後まで読んだら印象変わるのでしょうかね? とりあえず一冊にまとまるのを待ちます。
円陣さんのイラストが見開きカラーのみっていうのも残念でした。

「永田町の常識では」 深沢梨絵 / ill.香咲
 ★★★☆☆
急死した父親の看板を引き継ぐかたちで議員になった直人(受)ですが、お坊ちゃん育ちでそれまでメディア業界で仕事をしてきた華やかな性格のために悪戦苦闘。生真面目な秘書・木佐貫(攻)の下で父のかつての仕事を見ていくうちに変化が現れますが、それと同じく木佐貫への気持も変わっていき―というお話。
政治的なやり取りにページが多く取られていて、ふたりが近付いていく過程の説明が不足していた気がします。そのためにふたりができちゃう必然性があまり感じられなかったのが残念。

「夜を越えていく」 高塔望生 / ill.乃一ミクロ
 ★★★☆☆
警視庁の刑事もので相棒ものです。
憧れの捜査一課に異動した倉科(受)は、厄介者扱いされている反町(攻)とコンビを組まされ振り回され、気が付いたら恋をしていて…な展開で、何故ふたりの関係が恋愛になったのかがちょっと突飛だった気がします。事件の謎解きはなかなか面白かったんですけれども、BLだからくっついた感が強いなーと思いました。

「眠り姫とチョコレート」 佐倉朱里 / ill.青山十三
 ★★★☆☆
バーを経営する黒田(受)はオネエなキャラで常連たちの世話を焼いているいいひとだけれども、実はその裏にある素顔をさらせない臆病な性格。ある時バーでシェフとして働く関口(攻)にオーナーとシェフ以上の関係になろうと迫られますが、黒田の性格がそうはさせず…。
黒田のオネエキャラは新鮮だったのですが、何か足りないんですよねぇ…。
黒田が誰とも付き合ったことがないくらい世間体を気にしているのは、それだけの理由があるんだろうと思ったのにたいしたことなかったり、そんなに親に引け目を感じているならそもそもゲイバーの経営とかするかなぁとキャラ付けが中途半端な気がしなくもなかったです。
これ「唇にコルト」のスピンオフのようで、朝南かつみさんのイラストで見られないのが哀しいです…。

「キミにつながる恋の手錠」 御月幸 / ill.なるせいさ
 ★★☆☆☆
大学生の希(受)は飲み会で女装させられた翌日、見知らぬ男の部屋で手錠につながれた状態で目が覚める。由隆(攻)と名乗った部屋の主は女性がまるでダメなゲイで、自分の婚約者のふりをしろと脅してきて…。
読んでいて作家さん若いんだろうなと思いました。
攻めも受けも若くて年とった私にはちょっとついていけない、というか萌えられなかったです;
主人公が大学のどうしようもない同級生たちの間で孤独を覚える描写は上手いなと思ったんですが、後半がドタバタご都合主義な感じなのも残念。

「夏の雪」 葵居ゆゆ / ill.雨澄ノカ
 ★★★★★
これが今号でいちばん好きです。
弟を交通事故で亡くして以来家に居場所のない高校生の冬(受)は、喜雨(攻)という男との出会いをきっかけに、徐々に変わっていきますが…。
主人公が薄幸の少年だったり攻めとかなり歳の差があったり、設定だけで見ると好みじゃないタイプのお話しなのに、全体に流れというるノスタルジックな雰囲気とか、じんわりと心に滲みました。
そして冬と喜雨のその後はもちろん冬の家族のこととか脇キャラたちの恋の行方とか未解決なままのことが多くて、すごく続きを読みたいと思った作品でした。
猫のまあこに癒されました(笑)

「君とみる夜明けの空」 篁麗子 / ill.かつらぎ
 ★★★★☆
智巳(受)は自分にも他人にも完璧を求めるタイプで会社の同僚や部下から冷たい人間だと思われていますが、実は捨てられていた犬を拾ってしまうような優しい顔を持っています。彼の日々の楽しみは、拾ったまま飼っている犬のハルとの触れ合いと、秘かに恋している係りつけの獣医・宇多川(攻)と会うこと。
最初ヤなヤツだなーと思った智巳が、実はとても不器用な優しい心の持ち主だとわかった途端にかわいい! と思ってしまいました(笑)。宇多川も智巳に気があることは読んでいる側には早い段階でわかるので、幸せになってくれー! と応援せずにはいられなかったです(笑)。
最初はリーマンが主役のお話しにしてはほのぼのしすぎなんじゃないのか思ったイラストも、最後にはぴったりしていると感じられました。
そして今度は犬のハルに癒されてしまいました(笑)

「オトナの本音」 火崎勇 / ill.緒田涼歌
 ★★★★☆
これも警視庁の刑事同士の相棒ものですが、受けが事件被害者の身内という意外な設定がスパイスになって、事件も恋愛面も面白く追うことができました。火崎さんさすが。
ラストはちょっと勢いのまますぎるだろーと思ってしまいましたが、弟くんは最初から兄を好きだったと思うので(笑)、今後は攻めと火花を散らしたりするのかなと思ってしまいました(笑)。そういうのを見てみたいです(笑)。

◇ 漫 画 ◇

「サトウくんのお宅訪問」 端縁子
 ★★★★★
ものすごく面白かったです!
究極の甘党の主人公が擬人化したむしばに犯され…というテンデモな展開なんですけれども、かわいいオネエ系(でいいのかな??)と見せかけてドSなむしばのキャラが個人的に激ツボ(笑)。だってこういうの、ありそうでないじゃないですか!
端さん、イラストでは幼い感じが気になってちょっと苦手だったんですけれど(汗)、漫画だとこんなはっちゃけたのを描いちゃうんですね(笑)。これからは要チェックな作家さんになりそうです(笑)。

「騎士と誓いの花(第6回)」 九重シャム / 原作:六青ミツミ
最初の方を読んでない、原作も読んでいないので飛ばします;

「もう一度くちづけて」 長門えりか
 ★★☆☆☆
大正期の執事×病に臥している主人もの…なのですが、受けのモノローグで進んでいく全体の雰囲気がちょっと合いませんでした…;そして病気のことを考えると、切なくなってしまいます。

特集の「相棒」関連は(個人的な好みもあって)ふつうかなという感じですが、意外な発見もあったりと、全体としてはけっこう愉しめる内容でした。

「トレインビースト」 西野花 / ill.緒田涼歌

 非合法の歓楽イベントで月に一度走る「痴漢電車」。騙されて乗り込んでしまった柿崎忍は、接待する側の「アテンダント」に祭り上げられ、散々に弄虐されてしまい…。恍惚の陵辱ロマンス!!

西野さんの久々の花丸BLACKは、なんと痴漢電車!! 久しぶりにぶっ飛んだ内容で爽快なくらいです(爆)! しかしこの表紙はどうだ(笑)さすがBLACKというべきか、レジに持って行くの勇気がいります…(笑)

真面目な公務員の忍(受)は、学生時代からの友人で憧れの気持ちを抱いていた新井(攻1)に騙されて、非合法に運行している「痴漢電車」に乗り込んでしまう。佐伯(攻2)という男が運営しているその電車は、その名の通り電車での痴漢プレイを働きたいという男ばかりの乗り込んだ車両で、忍は彼らの欲望を受ける「アテンダント」にされて初心な躰をさんざん弄られてしまいます。
乗客たちはそれぞれにチケットを持っていて、その色によって青は見るだけ、黄はお触りまで、赤は最後までというルールが存在している。忍は彼を陥れた新井に侵された後、赤のチケットを持っている男たちに回され屈辱の中で快楽を覚えてしまう。
痴漢プレイをするために用意された車両の中で、お触りどころか挿入までされてしまうなんてもう、忍が作中で漏らしている通り痴漢でも何でもない気がします(笑)。痴漢電車につきものの、人に気づかれるかも知れないというスリルもないですしねぇ。
というわけで忍はのっけから佐伯や新井以外の男たちにも犯られてしまいますが、その描写は案外さらっとしているので不特定多数に無理矢理…みたいなのが苦手な人でも読める…かな?? 陵辱シーンのハードさは「エンジェルヒート in Love」の方が高いです。
さんざん弄ばれた忍はその後も佐伯と新井によって、本当の通勤電車で「アテンダント」の個人レッスンと称して痴漢されたり、コックリング使われたり映画館で弄られたり、剃毛、二輪挿し、尿道攻めなどなどこれでもかというくらいいろんなことをされてしまいます。
読みながら、まぁよくもここまで詰め込むなーと感心してしまうくらいです(笑)。さすが、西野さん!
それが過干渉な祖母の存在のためにこれまで忍が抑圧してきたものを解放させて自由になっていく、という流れなんですが、まぁ西野さんの作品なので、始めにエロがあってストーリーが付いてくるという感じで、キャラの造形も含めてあまり深いものを求めてはいけません(笑)。
むしろ、無駄のないストーリーがこの作品のポルノ的な部分をより愉しませてくれている印象。
禁欲的だった忍が徐々に淫乱な躰になって、遂には堕ちてしまう自慰のシーンとか、エロくていい感じです(笑)
あ、あと珍しいな、と思ったのが、忍のこの恥ずかしい秘密が彼の許嫁や身内に徹底的にバレてしまうこと。許嫁なんて半分巻き込まれてますし、、BLってこういう面はサラっと流すというか敢えて触れないでおくのが大半な中で、そこまでするか! と思ってしまった。
そうまでされてやっと、忍はいろんなしがらみから解放されたということでしょうか。

最後に攻めのひとり佐伯視点のショートが入っていますが、それを読んでいるとこの歪んだ関係を支配しているのは実は忍、という忍の淫乱な女王受けっぷりがよくわかります(笑)。
 
というわけで久々にヒットの西野さん作品でしたが、最近の西野作品が私にとっていまいち不発だった原因がはっきりわかりました。それは、もう単純に複数攻めでは満足できないということ!(爆)
ちょっと前まではキワモノ扱いだった複数ものも最近ではどんどん増えてきてしまって、同じ作家さんのものだとなおさらどうしても似たようなシチュ・展開な感じが拭えないんですよね…。
今回は「痴漢電車」という新基軸(?)の導入でたっぷり愉しめました(笑)。このくらいはじけてしまった方が、西野作品は読み応えある気がします!
というわけで、複数が苦手な方、BLに愛を求める方にはおすすめできませんがポルノ的なものを求める方は愉しめる作品だと思います。