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  • 2014.07.28 Monday
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「ヤクザ、集団感染」 松雪奈々 / ill.高城たくみ

門脇組傘下の組長同士である椿と剣持は犬猿の仲。そんな二人が組員とともに結核にかかり、世間から隔離された病棟で三ヶ月を過ごすことに。その上、椿は剣持と二人部屋。しかし、拝金主義の冷徹な男かと思っていた剣持の、組長としての度量を見せられこれまでのイメージを覆される。だが、性奉仕をかけた花札勝負に負けた剣持は、律儀に約束を守ると椿を押し倒し、はては証拠写真を盾に毎晩奉仕をさせろと脅してきて…。これ、なんかおかしくねーか!?

中原さんの新刊といい今月のシャレードはなんかぶっ飛んでますね(笑)。
タイトル通りヤクザが結核に集団感染して隔離病棟に…なお話ですが、かなり笑えました。というか、よくこんな設定が思いつくなぁと(笑)。

昔気質な任侠ヤクザである門脇組傘下の組長・椿(受)は、同じく門脇組傘下の組長で自分とは真逆のインテリヤクザの剣持(攻)とソリが合わず、顔を合わせれば衝突してしまう仲。
そのふたりが椿の舎弟が感染源となって広がった結核に罹り、組員ともども3ヶ月間隔離病棟に入ることになってしまう。
更に成り行きで椿は剣持と二人部屋を使うことになり、これまで知らなかった剣持の一面に気が付き始めます。
が、組員同士が起こしたいざこざを治めるためふたりは性奉仕を掛けた花札をすることになって、勝負に負けた剣持が律儀に約束を守ると言い出して椿に襲い掛かり、遂には証拠写真まで撮られて毎晩奉仕させろと脅してきて…。

ヤクザがそろって隔離病棟に、というのもかなーり変わっていますが(笑)、組長×組長っていうのも珍しいですね。
ふたりが任侠タイプとインテリ系という正反対なのも楽しい!
お話は基本は椿視点ですが、途中一ヶ所だけ剣持視点の部分がありそこであっさり剣持が長年椿に惚れてメロメロ状態(笑)にあることがわかります。まぁ、これがなくてもそうだということは簡単に推測出来ますが、始めの方で
剣持の一途な面が明かされている分、椿への想いはもう変態の域だな…と思えて可笑しかったです(笑)。
そこまで好きなら「奉仕」なんてややこしいことせずにちゃんと言えばいいのに、ヘンなところで気が弱いというか(笑)。
椿はヤクザなくせに何処か抜けているところがあって、最初の方は剣持にそこまでされて疑わないとかどうなんだよと思ってしまうレベル。何だかんだで流され受けなんですかね。そしてこの鈍さが剣持を振り回しているような(笑)。

…とまぁ、最初の方はふたりのやりとりに加え、椿の舎弟たちの結核への悲観っぷりがかなり笑えるし面白かったんですけど、途中からちょっと疾走した感があったような…。
コメディなのでやくざものっぽさがほぼないのは仕方がないにしても、何だか完全に奇抜な設定頼みな感じだったというか、個人的にはもう一捻りほしかったかな。
写真を持ち歩くほど椿に惚れている様子の舎弟の健二が絡んでくるのかと思いきや、それもなかったので物足りなかったです。もしかしてスピンオフあるのか?

あと、それだけやって隣の大部屋にいる組員たちに聞こえてやしないか? とか気になって仕方がない(笑)。いやあれは聞こえるだろww

「なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど」 松雪奈々 / ill.高城たくみ

二度あることは三度ある!?はたまた三度目の正直か―!?温泉で別れたはずのオヤジ妖精がまたしても美和の前に現れた。どうやら美和の同期にして超イケメンの橋詰にマジ恋したらしい。美和を橋詰に接触させたくない渡瀬とは喧嘩してしまうし、身勝手なオヤジは性懲りもなく美和にとり憑くしで事態は複雑化。そんな中、三日に一度の性交を強いられる美和のため、渡瀬は鬱屈した思いを抱えながらも協力しようとするが…。なんと渡瀬が原因不明のEDに…!?美和最大のピンチが訪れる。

まさかの三作目。今度はあのオヤジ淫魔が恋して戻っています(!)。お相手は何と橋詰(笑)。
そんなわけでこれまでとはちょっと違う展開が待っているのかなーと思っていたんですが、正直それほどでもなかったです。

三輪と渡瀬の前にまたしてもオヤジ淫魔が姿を現しますが、今度は弱体化していない本来の美青年の姿。オヤジ淫魔は三輪に憑きにではなく、なんと恋の相談に来たのでした。
オヤジ淫魔が恋したお相手は、三輪の同僚で今は仕事でイギリスにいる橋詰。
…そういえば一作目の「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」からえらく気に入っていましたっけね。そのせいで三輪の初めての相手になっちゃった男でもあるんですけれど、そのことを知っている渡瀬は三輪がオヤジ淫魔と橋詰の橋渡し役をすることに大反対。
けれども三輪は、これで面倒事が片付いてくれればという打算もあり結局ふたりを引き合わせることにして、渡瀬との間にしこりが残ります。
一方のオヤジ淫魔と橋詰はいい雰囲気になるのですが、それも束の間、三輪を見習って橋詰に操立てしたオヤジ淫魔が弱体化して三度三輪に憑いてしまう。
三輪は渡瀬に協力を頼みますが、その渡瀬がマッドサイエンティスト・篠澤の新薬の餌食となりまさかのED状態になってしまい、三輪にかつてない危機が訪れてしまい…。

今回もけっこうな騒動を引き起こしてくれているオヤジ淫魔、今回名前が判明しました!
…三郎だそうです。
そしてこんなのが五郎までいるそうです。
そのオヤジ淫魔・三郎が橋詰に真剣に恋をしちゃうという今回、メインはそっちかと思いきや、お話はこれまで通り三輪視点なので三輪と渡瀬のちょっとすれ違った恋模様の方でした。
もともとガザツな性格の三輪は恋の機微に疎いところがあって、それが元で渡瀬が三輪に対して苛立ちを覚えていることにも気が付かないまま来ちゃったんですが、今回の騒動で図らずもふたりの絆が深まる、という。
何だかんだで、やっぱりオヤジ淫魔ははた迷惑な存在ながらもふたりのキューピットなのかな、と思ってしまいました(笑)。

終盤、あのオヤジ淫魔相手にあそこまでできちゃう橋詰は男前! と思いましたが、お話が一貫して三輪視点で進むので、いつの間に彼があそこまでオヤジ淫魔に惹かれていたのかが見えてこず、ちょっと取ってつけたような気がしなくもなかったのが残念です。
どうせなら、もうちょっとこのふたりサイドのことも見てみたかったような。。

面白かったんですけどねー、どうも尻つぼみ感が拭えない三作目でした。
…っていうか、これまだ続くんですかね?? 淫魔が一郎から五郎までいるらいこととか次への伏線???
正直、あんまり続くとせっかくのインパクトのあるお話が薄まってしまう気がするので、これ以上はもういいかなーと思わなくもないんですが。。
…まだ続きそうな気配濃厚です。

 ・「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」
 ・「なんか、淫魔がみえちゃってるんですけど」
 ・「なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど」

「なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど」 松雪奈々 / ill.高城たくみ

淫魔にとり憑かれるというふざけた難局を乗り越え、部下の渡瀬と恋人同士になった美和。しかし、なんとオヤジ妖精がカムバック! 今度は他の人間にも姿が見える…だと!? そりの合わない渡瀬とオヤジに頭を悩ませつつ、美和はまたしても男を引きつける身体になってしまう。色めきたつ同僚たち、そしてマッドサイエンティストと噂の第二研究室室長・篠澤にロックオンされてしまった美和&オヤジ。嫉妬と心配で気が気でない渡瀬は、はたして愛する人を守ることができるのか!?

「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」の続編です。
晴れて恋人同士となった美和と渡瀬の前に、またしてもオヤジ淫魔が現れる! しかも今回は前回と違って中途半端に弱体化したためにその姿が憑かれている三輪以外にも見えてしまう、というはた迷惑なおまけ付きです(笑)

淫魔可視化のために今回は渡瀬も事情を理解して淫魔フェロモンのために男を惹きつけてしまう美和を守ろうと奮闘するのですが、美和は淫魔を胸のポケットに隠して仕事をする羽目になって、その膨らみが波紋を呼んで会社ではかなり大変なことになってしまいます。
更に、社内でマッドサイエンティストとして名高い第二研究室室長の篠澤が登場して、美和とオヤジ淫魔を狙い始めてしまう。

一作目できれいに完結していたお話でしたので続編は蛇足なんじゃないのかな、と思っていたのですけれど、これかなり面白かったです! 私は前回よりもこれの方が好きかもしれない。
一作目はオヤジ淫魔のインパクトが強すぎてぽかんとしていた部分があったんですけれども、今回はそれも消化した上で読めたので、より愉しめたのかもしれません。

そしてとってもエロいです(笑)。
美和が発情して会社で止むに止まれず…なエピソードが二度あるんですが、これが場所が場所なだけに大丈夫か!? とハラハラどきどき(笑)。前作にもシャワールームのシーンとかありましたけれども、今回はそれを上回る際どさでした。
特に医務室でのシーンがもう…(笑)。
この著者さんのこういうシチュって最中に人がやってくるのでものすごーくハラハラさせられます。
そして誰かに見つかるかもしれないという羞恥心と共に職務中ということにちゃんと罪悪感を覚えている美和の姿勢も良かったです。こういう時ってだいたい羞恥しながらも煽られて盛り上がるだけの作品が多いので、これはポイント高し。
いい年した社会人ですもんね(笑)、そういう思いは持っててほしです。
そして遂に登場した篠澤による変態実験プレイ…(笑)。おいしいシチュなだけに正直物足りなくて、ここはもうちょっと極めて欲しかったです…!
そして篠澤はもっと変質者でもよかったかなと。その方が盛り上がった気がします。
それにしても篠澤の手にあっさり騙される三輪って警戒心がないと言うよりは隙が多すぎな気がします(笑)。これは渡瀬じゃなくてもハラハラするでしょう。
最後の温泉のシーンもエロかったです(笑)。

そして淫魔が去ってもふたりのラブラブぶりには何の変化もなく、ふたりの愛の深さの証明になったという甘々ハッピーエンド。ほんとに、甘さ倍増な続編でした(笑)。
あと、全体通じてオヤジ淫魔を邪険にする渡瀬が可笑しかったです(笑)。

 ・「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」
 ・「なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど」
 ・「なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど」

「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」 松雪奈々 / ill.高城たくみ

ある夜、美和の前に突如現れた身の丈十センチほどのオヤジ顔の生き物。自らを妖精と称するそのオヤジは三日以内に男と性交しなければ死んでしまうと言うのだが…。妖精?淫魔?え、どっち?てか、俺が男に抱かれる!?しかも中出し必須だと!?オヤジのたわ言と完全に無視を決め込む美和だったが、精気を吸い取られて体の不調は明らか。その上あろうことか部下の渡瀬にときめきを覚え、体が熱く反応してしまい…!?エロ大増量+書き下ろしつき。

いろいろと話題のこの作品、けっこう前に読んでたんですけど感想を書くタイミングを逃してました;続編が出たのでちょっと復習です(笑)

研究所に勤める美和(受)は、ある時身の丈10センチほどのオヤジ淫魔に憑かれてしまい、3日以内に男と性交しないと死んでしまうというとんでもない窮地に立たされてしまいます。おまけに淫魔フェロモンの影響(笑)で男を引き寄せる体質になってしまい、平和な日常が大変なことに(笑)。
そんな災難を、美和は部下・渡瀬(攻)に抱いてもらうことで脱しようとするのですが。

…という、タイトルに負けないぶっ飛んだ内容です(笑)。というか、オヤジ淫魔が…(笑)。
美和は38歳の仕事にしか興味のない理系タイプですが、口が悪くて部下たちに「御頭」と呼ばれていたりする威勢のいいオッサンです。オヤジ受けは精気のないタイプが多い気がするので(読んでいるものが偏っているだけかも…)、こういうタイプは新鮮でいいです。
でも外見は美人系というか可愛いタイプのようで、部下たちの慕いようもコワモテだからというよりはアイドルみたいな感じがします。
美和はもともとノンケなので自分が男の欲望を刺激してセクハラされまくることになろうとは夢にも思ってなかったのですが、オヤジ淫魔のせいでそうなっちゃうんですね(笑)
それで年下の部下・渡瀬に押し切られるかたちで関係を持つんですが、いつの間にやら淫魔のまやかし抜きで渡瀬に魅力を感じるようになっていきます。
27歳の渡瀬は女性に大人気の男前ですが、ずっと美和を想っている一途で浮ついたところのない性格。これはノンケでもクラっとくるかもなーという魅力があります。
けれどもオヤジ淫魔は淫魔なだけに、他の男も喰いたいと言い出す。それでまき散らしたフェロモンに美和の部下やら同僚やらが群がって、淫魔のことなど知らない渡瀬との間に誤解が生じてしまいます。
トンデモかと思っていたら、ふたりのすれ違い具合など切ない感じで笑わせてくれるのと同じくらいきゅんときました。美和の思考回路がうじうじ乙女系ではないのがまたいい感じ。このバランスは神業なのではなのかと。
そして淫魔が去った後に残ったのは恋心。不承不承始めたはずのこの関係が、いつの間にか美和にとってそれ以上のものに変化していたんですね。

エロシーンは濃ゆいです(笑)。テニスの後のシャワールームでとかお仕置きプレイとかいろいろとやってくれています。そして渡瀬が三輪を思うあまり暴走キャラになってしまうのがいいです(笑)。そんな渡瀬に、男との経験どころかそもそも色恋沙汰に疎い美和はすっかり翻弄されてしまう姿がたまらなく可愛いです!
ただ、淫魔のせいとはいえ受けの攻め以外とのシーンもありますので、苦手な方はご注意を。

本編は受け視点。
文庫化で書き下ろされた「俺の名前を知っていますか」は攻めの渡瀬視点です。
内容はタイトル通りなんですけれど、…いくら研究一筋で他のことに関心の薄そうな三輪でもさすがに恋人の名前は知ってますよね(笑)。
ただ、淫魔騒動は研究所のマッドサイエンティスト・篠澤のフェロモン実験だったのかも…? な本編のラストが好きなので(こういう曖昧っぽいのが好きなんです;)、オヤジ淫魔再登場! は蛇足な気がします。…あ、でも、そうか、これ続編への前振りなのか。。

それにしてもこれ、デビュー作だったんですねー。そのことに今更驚いたりしています(笑)

 ・「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」
 ・「なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど」
 ・「なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど」