calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

latest entries

categories

category 2

archives

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2014.07.28 Monday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

「娼婦サギリ」 西野花 / ill.タカツキノボル

類い希な美貌と身体で数多の男を虜にし、死に追いやった『伝説の娼婦』その二つ名は狭霧の背負う忌まわしい過去の象徴だ。―もう誰とも寝ない、命尽きるまで。そう誓って神父に身をやつし、隠れ暮らしていた静かな日々。だがそれはマフィアの総帥・トリスタンに囚われ打ち砕かれた。「久しぶりのセックスを最高の演出にしてやる」残酷な宣言と共に彼の配下に嬲られ、トリスタンに犯され、肉欲に染められる狭霧。絶望し服従を誓うが、自分を見る彼の目は複雑そうで…?

潔いタイトルですねこれ(笑)! ここまでくるといっそすがすがしいかも(笑)。
というわけで、西野さんの久々の新刊です。
因みに、娼婦って言ってももちろん男ですよ(笑)! 体を売る者は性別関係なくみな「娼婦」と呼ばれている近未来(?)の架空の都市が舞台のお話です。

幼くして孤児になった狭霧(受)は、食べるために娼婦になる道を選び「男を悦ばせる体」に作り変えられてその後は伝説の娼婦と呼ばれるまでになりますが、自分を巡って争った男たちが死ぬという悲劇が起こったことで娼婦から足を洗います。
その後は神父として死んだ男たちへの懺悔をしながらもマフィア相手の武器商人として糧を得て、かつての自分と同じ境遇の少年少女を養いながら生きてきた狭霧でしたが、街を牛耳るマフィアのトップ・トリスタン(攻)に攫われ犯されて、無理やり愛人にされてしまう。
子供たちを楯に取るトリスタンの非道さに憤った狭霧はトリスタンの暗殺を試みるも、失敗してとんでもないお仕置きをされてしまい尊厳さえも失いそうになりますが、トリスタンの意外な過去を知ったことがきっかけとなり、狭霧の彼に対する感情が変わり始めます。

中々振り切ったお話でした(笑)。
元娼婦という狭霧の設定からしてぶっ飛んでますよね(笑)。
狭霧は片瀬というマッドサイエンティストによって「男を悦ばせるための体」に作り変えられ成功した唯一の娼婦で、だから誰を相手にしても淫乱になってしまう体質。
娼婦を辞めてからは薬を服用して欲望を抑えていましたが、トリスタンの愛人にされて薬を奪われてしまい、ちょっと触れられただけでも発情してしまうような体になってしまうというエロさです。
その上に最初から衆人環視の中でいじられるわ犯されるわまさかの触手が出てくるわと、さすが西野作品! なエロエロワールドです(笑)。
でもいちばん驚いたのは、狭霧がトリスタンと敵対するマフィアに攫われた先でやられちゃったことですかね(それも複数に)。その描写も余すことなくがっつり!…という感じで、リリ文庫のエロ特化作はヘタすれば花丸BLACKよりもタブーがないんじゃないのかと思ってしまったくらいです。
ここまでみっちりだと、触手はなくてもよかったような。。

そんなハードな内容ですが、狭霧の性格がかなりさばけているのであまり痛い感じはしないです。
狭霧は、娼婦時代に自分のために男たちを死なせたことは後悔していても娼婦になったことに後ろめたさを抱いておらず、こういう境遇の受けには珍しく湿り気がありません。
トリスタンを暗殺しようとしたり敵の手に落ちても逃れる手立てを画策したりとしたたかで手強いところもイイ。
ラストは彼がトリスタンを守ることになるんですから、かなり男前な面もありますね。
そんな狭霧を無理やり自分のものにしたトリスタンは、最初の方は若きマフィアのトップらしくひたすら傲慢な印象でしたが、徐々に徐々に狭霧への尋常ではない執着が見えてきて、最後は何だか可愛いくらいです(笑)。狭霧の言う通り、意地悪なくせに気遣いの細かい男です(笑)。

惜しいのは、狭霧がトリスタンに惹かれていく過程の描写が不足していること。狭霧が恋心に気が付くシーンはすごくいいんですが、ちょっと唐突かなと思いました。

…とまぁ、ちょい物足りない部分はあるものの、結果的にはラブラブなのでいろいろあった割には読後感はいい感じです。
西野作品はかなり久々でしたが、すごく楽しめました^^
そして、西野さんはタブーなしの方が面白いですね!(笑)
7月に出るエンジェルヒートの新作にも期待です♪