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  • 2014.07.28 Monday
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「とりかえばや」 山藍紫姫子 / ill.蝶野飛沫

滅亡した一族の仇を討つため、シェーナはまんまと貴公子サマエル・アビレッシアになり代わった。だが、堕ちた運命は変えられないのか。僧相手に春を鬻ぐ稚児であった、淫らな過去をたてて罠にはめられ、サマエルと皇弟バロスの共同玩具にされてしまう。宮殿のベッドで、別邸の監禁部屋で、えんえんと嬲り責められる壮絶な残虐調教劇。忘れていたはずの濃厚なる同性愛の世界に迷い込み、シェーナは再び、恥辱の深淵へと堕ちてゆく―。耽美小説の女王が、豪華絢爛な背景を舞台に紡ぎだす、衝撃のSM巨編。
2004年に同人誌で出ていたものが大幅加筆修正されて、なんと花丸BLAKに登場。「江戸繚乱」 に続く山藍さんの花丸BLAK作品です。
あとがきにも書かれていますが、2002年刊の「王朝恋闇秘譚」の別バージョンでもある。あちらは平安時代の京が舞台でしたが、こちらは平安期と古代ローマを掛けあわせたような架空の世界が舞台。そしてあちらは実兄弟の禁断の愛ですがこれはそういう設定はなく、敵同士の恋になっています。同人誌持ってますけど、正直、これが商業で出るとは思ってませんでした(笑)。
 
シェーナ・グウィン(受)は幼い頃にアドーニン・アビレッシアによって両親を殺され、挙句売り飛ばされて寺院の稚児「花童子」に身を落とす。数年経って寺院にアドーニンの実子サマエル(攻)が預けられることになり、シェーナの心は複雑にさわぐ。サマエルは夢のように美しいシェーナを慕うが、ある時花童子として僧の相手をしている姿を垣間見てしまい、軽蔑するようになる。
ある時寺院で大火災が起き、生き延びたシェーナはアドーニンへの復讐を果たすため焼死したサマエルに成り代わり、首尾よくアビレッシア家に迎えられる。それから5年の歳月が流れ、シェーナは名をティオキアと改め亜相の地位にまで登りつめ復讐の機を窺っていたが、生きていたサマエルが現れ、彼と皇王の弟殿下バロスによって再び陵辱の闇へ落ちていく…。
 
という流れの中で、山藍さんお得意のあの手この手のプレイが登場します。3Pどころが4Pとか、花童子同士の男型を使ってのプレイ、果てには卵産み…。
が、これだけエロてんこ盛りなのに、何故か萌えない。その原因は、シェーナ(ティオキア)が完全な性玩具として扱われているからだと思う。
シェーナ(ティオキア)の感情を置き去りにしてえんえん陵辱が続くんです。 シェーナ(ティオキア)の恋人となるのはサマエルなんですが、例えば「王朝恋闇秘譚」で、弟が美しい兄を想うあまり酷い行為に走った的な、いわゆる愛ゆえの陵辱というBLのお約束が発動せず、ただの陵辱になってしまっている。
サマエルはずっとシェーナに惹かれていたらしいんですが、それがまるで感じられないんです。
他にも、ティオキアとしてしたたかに成長したあとはともかく、ショタにはまるで関心のない私には幼いシェーナが花童子として仕込まれるシーンはただ痛々しい。
フェチ度は高いが愛がない。BLというよりSM小説で、これを愉しめるひとってどのくらいいるんだろうかと、ちょっと疑問に思います(逆に言えば、そういうのが大好きな人には激ツボだろうということです)。

お話自体も長い割には(436頁!)まとまりに欠いている印象。「王朝恋闇秘譚」くらいの長さがちょうどいいんじゃないかと思いました。
ハッピーエンドとは程遠いラストも後味が悪い。別に全てのBLにハッピーエンドを求めません。でも、未読の方のためにも詳しくは書きませんが、シェーナは色の闇に落ちたままで、サマエルは満足かもしれないけれども、そこに救いがないんです。
 …何が言いたいのかというと、「王朝恋闇秘譚」の方が好きってことです(笑)。
 
山藍さんの作品は、BLにはまる前から読んできましたが、同じくBLAKから出ている「江戸繚乱」といい、最近の作品からは何だか萌が拾えないです。単に私の好みが変わったんでしょうかね?

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