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  • 2014.07.28 Monday
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「アカサギ〜詐欺師と甘い鉄枷〜」 沙野風結子 / ill.小山田あみ

結婚詐欺師の槙圭人のカモは、ある条件を備えたノンケの男だ。普通の男たちが自分によって骨抜きになっていく様は愉快で仕方がない。だが、ある日、槙は弁護士の恩田奏源に捕まってしまう。槙の被害者が示談を依頼したのだ。恩田は他の男とは違って、槙の手管が通用せず、槙の金目の持ち物をすべて押収して去って行った。「色恋の案件など反吐が出る」。そう言い残して…。槙は、腹癒せに恩田を次のカモと決め、さりげなく接近を始めるが―!?

久々の更新になってしまいました。もう7月が終わりかけていることにびっくりです;
時間が経つのが早すぎる…というか、ここ二ヶ月ほどの記憶がまぢでないんですけど(汗)
年度が変わってからこっち、人の入れ替わりがあるわ他部署の仕事をかぶることになるわで残業続き、ここを更新する余裕がまったくないです;
とはいえBLが心のオアシスなのは相変わらずなので(笑)、限られた時間の中でも好き作家さんやレーターさんの作品は読んでいるんですけどね。
ゆとりが持てるようになるのはいつなんだろう…と遠い目;;
そんな中で読んだ沙野さんの新刊がもう凄く良くて、読んでからふた月近くになろうかというのに未だ余韻に浸っています。
沙野さんといえば最近は特殊設定ものが多くてちょっと乗り切れないことが続いてたんですが、これはもう、キャラ、お話の構成、エロ、ひとつひとつの言葉の選び方からイラストまで、どこを取っても非の打ち所のないすてきな一冊でした!

男専門で結婚詐欺を働いていた槙(受)は、被害者のひとりが弁護士事務所に駆け込んだことで弁護士の恩田(攻)に捕まってしまう。
元検事の恩田は感情を持ち合わせていないかのような甲冑男で、「色恋の案件など反吐が出る」と吐き捨てて槙の持ち物を押収、示談金に当てて去りますが、その遣り口に憤りの収まらない槙は恩田を次のカモにしてやろうと接近を試みます。
しかし、罠に嵌めたつもりが見透かされて墓穴を掘る羽目になったりやらせるつもりはなかったのに抱かれてしまったりと、思った以上に恩田は手強い。それでもなんとか一矢報いてやろうと躍起になるうち、槙の、そして恩田の感情が変わっていきます。

男相手に結婚詐欺(アカサギ)を働き表面上は軽薄を装いながらも実は辛い過去を抱えていた槙と、冷血な鉄面皮と見えて実は感情表現の乏しいむっつり男・恩田というキャラ組み合わせがツボでした。
そんなふたりが、お互いに落ちる/落とされるつもりのなかった相手に、無意識にどんどんはまっていく様がとっても伝わってきてすごく良かった。男相手の結婚詐欺師という無茶すぎる設定も、すとんと納得のできる具合に収まっているのがすごいですね。
槙と恩田の両方の視点で描かれていたためでしょうか、BLによくある、いつの間にそこまで想い合ってた?? な疑問や違和感がまったくなかったです。
恩田を何とかカモにしようと躍起になればなるほど墓穴になってしまう槙が可愛かったし、他のカモへの嫉妬から遂には貞操帯まで持ち出してしまう恩田の槙への嵌りっぷりがイイです。
感情など持ち合わせていない冷血人間と見せかけて、実は表に感情を出すのが下手なだけでけっこう暑苦しいタイプだったという(笑)。その落差にギャップ萌えですw

始めは軽薄そうに見えた槙が、実はそうではなかったことが印象的でした。
槙が詐欺を働いている本当の理由が彼の悲しい過去にあったこと、そして彼なりの正義だったのかと思うととても切ない。
読んでいたのがちょうど躑躅が咲いている季節だったこともあり、なんか、もうほんと、躑躅の蛍光ピンクを目にするたび胸がきゅーっとなりました。
また、攻めはバツイチ子持ち設定なんですが、よくある取って付けたような子持ち設定じゃなく恩田と彼の息子との関係がお話に深く関わっていきます。
色んな伏線が回収されていく終盤、これは壊れてしまった父と息子の関係の再生の物語でもあったんだな、と。
恩田は槙に自分が結果として捨ててしまった息子の姿を重ね、槙も恩田に父親を重ねていた、というか求めていたのかな。
ラストの再会のシーンは、イラストも含めあまりにも良すぎて涙してしまいました。

エロは決してハードではない(というか沙野さんにしては大人しめ?笑)ですが、なのになぜかとても濃厚です。
始めのガラス越しプレイや先ほども触れた今回の裏テーマらしい(笑)貞操帯などなど、沙野さんならではのマニアックさもちりばめられていますが、プレイそのものよりもその描かれ方の艶っぽさにまいってしまいました。
あとね、「お前を抱きたくて仕方ない」とか「そうだな。私も落とされた」とか恩田のセリフがなんかいちいちツボで、これは槙ちゃん振り回されちゃうよね、とにやにやw
小山田さんのイラストもアングルがすごくてセクシーでたまらんです!

というわけで、ひっさびさにどはまりな作品でした^^
9月に出るラヴァーズ10周年記念の特大版ラブコレに番外編が収録予定だそうなので、そちらも楽しみにしています♪

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  • 2014.07.28 Monday
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コメント
こちらもご無沙汰しておりました。
もうずっと首を長〜くして感想をお待ちしてましたよ(笑)

はい、もう全てalicia様の仰せのとおりでございます。
もう文章の全てが麗しくて麗しくて、
これぞ沙野先生の真骨頂!とばかりに
雄叫び上げながら読んでおりました。
私もいまだ余韻の中を漂っていますですハイ。

男同士の結婚詐欺も無茶なら
バツイチ子持ち男との同性愛も無茶ですが、
よくもまぁ伏線の取りこぼし一つ無く
見事にここまで帰結できるもんだなと
半ば呆れながら夢中になって読みましたねぇ。

やはり沙野先生に惚れて間違いは無かったと確信です!

それからラブコレの情報ありがとうございます。
しっかりチェック致します!

ただ小山田先生の表紙、恩田の目つき悪すぎ^^;
でも登場間際の性格の悪い恩田と
終盤のデレまくり恩田とのギャップのために
あの絵は描かれていたと知ればそれも納得です。
流石は小山田先生!と感服致しました。

8月にも沙野先生の新刊が出るようですが、
ああもう今から待ち遠しいです。

それでは猛暑の夏、御身御自愛くださいませ。
  • ANZY
  • 2014/07/25 4:38 PM
ANZYさま!

三ヶ月近くも更新していなかったのに
温かいコメントありがとうございます〜!!

ほんとにいいお話でしたよね。
私は未だに読み返してしまうほどどっぷりはまってしまいました(笑)
やっぱり沙野さんはすごいです。
半ば呆れながら夢中に…というくだりにはげしく同意です!(笑)

小山田さんのイラストは、
私はカバーの恩田はさほど思わなかったのですが、
いちばん最初の本文イラストの強面っぷりに
もうどこのヤクザさんだろうかと(笑)。
いや、恩田は甲冑男なんだからこれで正解なんですよね(笑)。
そんな彼がどんどんデレていく過程を
イラスト共々愉しめる作品でもありましたよねw

ラブコレの番外編ではその後のデレデレっぷりが
見られるのかなぁと期待しまくりです^^
8月の新刊も楽しみですが、私はしばらく
この余韻に浸っていると思いますw

連日の猛暑ですが、ANZYさんもお体にはお気を付けくださいね。
  • alicia
  • 2014/07/28 2:32 AM
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