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  • 2014.07.28 Monday
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「交渉人は黙らない」 榎田尤利 / ill.奈良千春

元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。しかもヤクザになって!!兵頭寿悦―できることなら、二度と会いたくない男だった…。

言わずと知れた超人気シリーズ、今頃になってやっと読んでみました。
実はこのシリーズ自体はけっこう前から持っていたんですけれど、今の今まで積んでおりまして;
これまで、
 ・BLの超人気作ほどさしてはまらなかった
 ・この作家さんの他作品がさほどツボにこなかった
 ・イラストが苦手(とくに三作目の攻めの目がコワすぎる;)
 ・長編シリーズなので読み始めるのに躊躇
…等々の理由で時間の空いたときにでも〜…と放置していたのですが;この間出た榎田さん100冊記念本を購入したのをきっかけに、もうそろそろ読もうかと。

で、遂に読んだわけですが、期待値高すぎて思うほどは楽しめないかもという予想に反して、これとっても面白かったです!
イラストの印象で勝手にシリアスなヤクザものなのかと思っていたんですが、かなりコメディタッチでびっくり!(笑)。
もっと早くに読んでおけばよかった!(笑)。

東京の下町で交渉人(ネゴシエーター)を始めた芽吹(受)が、高校時代の後輩で今は町を仕切るヤクザの若頭(攻)となった兵頭と再会したことから始まるお話。
暴力が大嫌いな芽吹は自分に絡んでくる兵頭と関わり合いになりたくないんですが、根っからのゲイだという兵頭はなぜか芽吹に執着していて、芽吹を「俺のオンナにする」と言い出して迫ってくるわ、周囲からはいつの間にかそういう関係だと思われるわで踏んだり蹴ったりな状況に陥り、気が付いたら兵頭の依頼で仕事をする羽目に。
それがきっかけである事件が起こり…。

序章と終章を除く本編は32歳にして既にオヤジの入っている芽吹の一人称で進むので、とても軽妙で時々プププと笑いながらサクサク読めてしまいます。
そして両国という下町が舞台のせいなのか、お話全体が地に足の着いた感じで親しみやすかったです。

このお話で何よりツボにきたのは、芽吹のキャラでした!
冒頭の折り目正しい姿が標準なのかと思いきや、仕事から離れた途端にぞんざいな物言いになったり、美形で優秀なのに頭の中はオヤジ臭かったりなギャップがすごくイイ!(笑)。
あと、こういうタイプでここまで運動能力が標準以下なキャラをBLで見たのは初めてかもしれない(笑)。そこに何とも言えない人間臭さを感じて、「ああこういう人何処かにいそうだな」と思わせてくれます。この、ちょっと抜けている感じがミソなんでしょうね。
彼は決して万能なヒーローではないけれど、弱いもののために強くあろうとしている―ともすれば鼻に付きがちなキャラ設定をここまで絶妙に描いているのは凄いです。

お相手の兵頭もイイ味出してます(笑)。
芽吹を「先輩」と呼び慇懃に敬語なんか使っちゃってますが、その実だいぶヘンタイな執着男ですw ほんと、芽吹きに対しては真面目に変態で(笑)、ピンチな芽吹が気の毒なんだけれど、兵頭の「―ああ、ゾクゾクする」には爆笑してしまいましたw
そんな変態さんなところだけでなく(笑)、ヤクザといえばハイスペックな経済ヤクザがお約束のBLにあって、これまた珍しいことに自ら経営しているイメクラの様子を見に行ったりと地道な感じが何だか新鮮です(笑)。や、兵頭のスペックはかなり高いですけど!(笑)。

ふたりの漫才みたいなやりとりがいちいち可笑しくてかなり笑わさせていただきましたが、そうしたコミカルな部分だけではなく、兵頭の依頼から発展する事件のこととかふたりの間に過去の確執があったりとか、色んな面で目が離せない展開です。
事件は大げさでない分如何にも「ありそう」な感じで逆にハラハラさせられました。
ところで、事件がらみで出て来る女の子にBLに登場する女子特有のいやらしさがないのが個人的にすごくよかったです。単にラブ面に関わってこないからかもしれませんが(笑)。

シリーズものなので仕方のないことですが、お話の余白部分が多いのが気になるところ。
芽吹と兵頭のそれぞれの過去に関しては、特にそれを感じてしまいました。
何というか、ふたりともかつての姿と現在の彼らとがあまりに別人過ぎて繋がらず、いったい何があったらそんなに人間変われるものなの?? と疑問だらけ。芽吹も肝心な部分は明らかに語り落としてますよね。
このあたりの余白―というか空白部分は、今後埋められていくのかな。期待してます♪

もうひとつ、ラブ面もふたりはまだまだ恋人には程遠いですね(笑)。
っていうかラスト、まさか最後までしないで終わるとは思わなかった(!)。
そして、芽吹の一人称で進む割に徹頭徹尾ノンケの彼が兵頭に身を委ねても構わないと思うようになったのはなぜなのかが見えてこないのが気になりました。
若干「BLだから」ふたりはくっついたと感じてしまったのが残念。
キャラがすごくいいだけにそこがすごく引っかかってしまったのでした…。

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  • 2014.07.28 Monday
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