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  • 2014.07.28 Monday
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「あいのはなし」 凪良ゆう / ill.小椋ムク

愛する男を失くした岸本波瑠は、彼の9歳の息子・桐島椢とあてのない旅に出た。奇妙なことに、椢は自分の中に父親がいると言い、そして時おり本物の彼のように振る舞った。不思議で幸せな三人での生活。だが、幼い椢と他人の波瑠が長く一緒にいられるはずもなく、逃避行は悲劇的な結末を迎えた。――それから10年、あの日姿を消した波瑠を、椢はずっと捜し続け…。時をかけ、三人の想いが絡み合う不思議な愛の物語。

凪良さん、久々の新刊ですね〜。
しかも今回はこれまでありそうでなかった小椋ムクさんとの初タッグ! 実はずっと願っていた組み合わせでしたので嬉しいです♪
でもお話はけっこう重たい系で、…すみませんちょっと疲れてしまいました。。
今回もバレてる上に辛口なので、以下ご注意下さい!

波瑠(受)は子供の頃に出会った売れない役者の裕也をずっと想い続けていて、彼の息子の椢(攻)と三人で過ごす満たされた時間がずっと続くことを願っていましたが、19歳の時、裕也が突然の事故で亡くなってしまう。
裕也の死を上手く受け入れられない波瑠は、「自分の中に父ちゃん(裕也)がいる」と言い出した9歳になる椢と当てのない逃避行に出ます。
けれども行方不明になった椢を探す裕也の家族によって波瑠は誘拐犯として追われて逮捕され、ふたりは引き離されてしまいます。
それから10年、服役後は名を変えてひっそりとバーのウェイターとして生活していた波瑠と成長して役者になった椢は再会を果たし、止まったままの時間が再び動き始めますが。

読んだことのあるものの中でですが、年の差とキャラの設定は「真夜中クロニクル」、受けが冤罪で社会的制裁を受けているのは「夜明けには優しいキスを」、幽霊譚めいたところは「まばたきを三回」などなど、色んな過去作品を髣髴とさせるお話でした。
凪良作品でここまで色んな既視感のあるお話って初めてかも。

波瑠と裕也は恋人関係にはなくずーっと波瑠の片思い状態で、その想いを告げられないまま裕也を亡くしてしまった波瑠は、その後も裕也の死を受け入れられないほど気持ちを引きずったまま。
そんな壊れそうに危うい波瑠を、裕也の忘れ形見の椢が小さい頃から変わらずすっと想い続けているという、ちょっと不思議な三角関係です。
波瑠視点の「夏の檻」から椢視点の「Re:」へと続き、また波瑠視点「あいのはなし」へと戻るという三部構成。

純粋にいいお話だと思います。
なんですけどキャラにもお話にも萌える部分がなくて、BL読んでいるはずなのになんだか途中から何を読んでいるのかわからなくなってしまいました。
そしてコミカルな気配の一切ないシリアス一色な内容なので、読んでいるうちに疲れてしまい…。
やっぱり凪良さんはユーモラスな雰囲気のある作品の方が好きですねぇ。

波瑠はかなり内向的で後ろ向きな性格で、そこに誘拐犯に仕立て上げられてしまう不幸まで合わさって前に進めない状態にいることはもう気の毒すぎましたが、しゃべり方や振る舞いはぞんざいなのに中身はとんでもなく繊細にできていることに何だか共感できず…。
椢はそんな波瑠とは対照的な天真爛漫タイプかと思いきや、椢視点で実はそうでなないことが判明。見ようによっては、彼はかなりのヤンデレ執着攻めですよね。
たった9歳で波瑠を守るために裕也を演じてしまうほど波瑠が好きで、こちらもその想いを抱えたまま前に進めずにいるという。
椢がなぜそこまで波瑠を好きなのかがよく解らなくて、このふたりが恋人同士になることに理解が追いつかなかったです。お互いがかけがえの無い存在であることは解るんですが。
そもそも、オムツのころから知っている相手にそういう感情を持てるものなのかなぁという疑問が最後まで拭えず…;;
個人的に、波瑠と裕也がふつうに幸せになるお話のほうが良かったかな。
…と思うのは、どーしても攻めとしては椢よりも裕也の方が好みだからですかね(笑)。

波瑠の父親のことや背中の火傷やそこから派生するいじめの過去などは、ちょっとやりすぎではと思ってしまいました。別にこれらの設定がなくてもお話は成立しますよね。ならわざわざここまですなくてもよかったんじゃないのかと。
凪良さんのこうしたキャラの「可哀想」設定や泣かせる演出には時々すごく引っかかることがあるんですが、…私だけ?(汗)
そんな、色んなことにしんどいなぁと思いながら読んでいましたが、最後、波瑠の働く店の常連の刑事さんが理解のある人だったことには救われました。

賛否両論あるだろうラストの手紙のエピソードは、唐突に感じたけれどもありだと思いました。
もう完全にファンタジーなんですけど、でも椢が演じていた中で生み出した存在じゃなくちゃんと裕也がふたりを見守っていたんだなとじーんときました。
もう共に生きることがかなわない存在になってしまった彼が、波瑠と生きる誰かに嫉妬するのではなくずっと見守ってくれていたということにとても深い愛情を見た思いです。…やっぱり波瑠は裕也と幸せになってほしかったなぁ。

今回、つくづく天邪鬼な私にはこういう系統のBLは合わないようだと実感です;
そしてあとがきに、なんだかんだと重め設定を年に一度くらい書いてしまう〜とあるのにいやいや最近こういうお話ばかり続いてますよと突っ込んでしまったのは私だけですか;
そろそろコミカルな凪良作品を読みたいーーー

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  • 2014.07.28 Monday
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