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  • 2014.07.28 Monday
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「優しい悪魔が同居人」 朝香りく / ill.小山田あみ

貧乏くじを引きまくり、運に見放された人生を歩む宇佐美雪弘(24歳)。勤務会社が倒産するという悲劇的な緊急事態に見舞われヤケ酒したところ、地味で臆病な普段の性格から一変し強気になる酒癖のせいで暴力団関係者と覚しき男・駿河に怪我を負わせてしまう。翌朝、すっかり酔いも醒めて目覚めたのは駿河の部屋で、「悪いと思うなら役に立て」と成り行きで身体を奪われるわ、同居を強いられるわ―最低最悪に踏んだり蹴ったり!?

先日出たスピンオフが面白くて、つられて本編も再読してしまいました。
やっぱりこれ、面白い!

何事にもツイていない宇佐美(受)は、住むところと仕事を失うという不運に見舞われてしまう。やってられないとヤケ酒を飲んでしまうのですが、宇佐美は酔うと普段の臆病でネガティブな性格が真逆に豹変してしまう体質(?)。絡んできたヤクザに気が大きくなったままケンカを売ってしまい、危ないところを偶然にも駿河(攻)という男に助けられます。
翌朝、酔が醒めた宇佐美は駿河の部屋にいて、どう見てもヤクザの関係者にしか思えない容貌の駿河に怯えますが、成り行きで同居することになってしまい…。

ただのネガティブ人間でない宇佐美のキャラが面白いです。
普段はうじうじびくびくしっぱなしなのに、酔うと普段の鬱積を一気に晴らしたように強気に、そして小悪魔に豹変してしまう変化球が実に良い味を出しているというか(笑)。タイトルの「悪魔」はこっちだったのかと驚きです(笑)。
ネガティブ受けが主役のお話って重たくなってしまうこともありますが、その辺のさじ加減の効いたこのお話は何だかんだでコメディティストなので、読んでいて気持ちが沈んだりしないのがいいです。
そして単なるネガティブと言うよりは、後ろ向きすぎるのが一周しておかしな妄想というか思い込みをしてしまう、見ようによってはだいぶフシギな性格なところが更なる可笑しさを誘っています。

そんな宇佐美を助けることになる駿河は、一見ガラの悪い剣呑な感じがするものの実は面倒見のいいやさしい男。
なのに宇佐美が持ち前の激しい思い込みでずーっと勘違いしたままぐるぐるして、終盤近くになってやっと駿河の正体に気が付くという(笑)。
ありえないだろ! と思いそうなところをおかしな暴走をする宇佐美の思考回路なんだから仕方がないと思えてしまうのだから不思議です(笑)。
そんな宇佐美を駿河が「ウサ耳」って呼んでいるんですが、これがぴったりすぎる(笑)。ウサギそのものな宇佐美がとにかく可愛い!

細かいことには全く頓着しない駿河とともに暮らすうちに、宇佐美が怖いと思いながらも駿河に段々惹かれていく様子と、ちょっとずつ前を向くようになっていくのが見どころです。
終始宇佐美視点なので、いつのまに駿河がそこまで宇佐美に惹かれていたのかが見えづらかったのが残念でしたが、
やっと駿河の正体に気付いた宇佐美が駿河から逃げるもあっさり追いつかれて顔を覗きこまれるところなど、とんちんかんに可笑しいふたりのやりとりに何だかほっこりの、とても楽しい作品でした。

小山田さんのカバーイラストが絶妙すぎて好きです。首輪とリードプレイはお話には登場しないんですが、最期まで読むとなるほど納得なアイテムなんですよね(笑)。
そして隅の方にこっそりあの仏像が転がっているのを見つけて吹いてしまったw

<スピンオフ作品>
 ・「ヤクザな子猫は初恋中」

「ヤクザな子猫は初恋中」 朝香りく / ill.小山田あみ

極道一家の三男の木芽は、厳つい父や兄とは似ても似つかぬ母親似の美貌がコンプレックスで、男らしくあろうとつっぱってきた。そんな木芽は獣医の駿河に恋をしていたのだが、このたびあえなく失恋…。傷心で飛び込んだバーで、渡瀬という男に出会う。泥酔して甘えたになった木芽は彼に「お持ち帰り」され、強引ながらも優しく快感に酔わされた。しかし翌朝、正気に戻って愕然! しかも、渡瀬は駿河の従弟で、その後も脅すように木芽に誘いをかけてきて…!?

タイトルやイラストレーターさんでもしかして、と思ったらやっぱり「優しい悪魔が同居人」のスピンオフでした。
スピンオフとは言っても、「優しい悪魔〜」の攻め・駿河の勤める動物病院で飼い猫を見てもらっているヤクザの三男で駿河に片思い中の木芽と駿河の従兄弟で外科医の渡瀬という今回が初登場のふたりのお話ですので、これ一冊でも愉しめます^^
このふたりのお話が3分の2ほどで、残りは前作の宇佐美と駿河のお話「あやしいウサギと同居人」で、こちらも愉しめました!

ヤクザの末っ子の木芽(受)は、厳つい一家の中にあってひとり母親似の容姿をしているために父や兄たちに溺愛されていますがそれをコンプレックスに思っており、男らしくあろうとつっぱっている毎日。
そんな木芽は飼い猫を見てもらっている獣医の駿河に片思いしていて、遂に意を決して思いを伝えようとした矢先、駿河に恋人がいることを知ってあえなく失恋してしまいます。
傷心を抱えて飛び込んだバーでヤケ酒を飲んでいた木芽は、何処か駿河に似た雰囲気を持つ渡瀬(攻)という男と出会いますが、木芽はすっかり泥酔していまい渡瀬にお持ち帰りされ関係を持ってしまう。

今回の木芽も「優しい悪魔〜」の宇佐美と同様、酔うと豹変してしまうタイプです。
普段は舐められてはならじとつっぱっているヤンキーなのに、酔っ払うと途端に舌足らずなにゃんにゃん言葉&甘えたになってしまうという(笑)。普段とのギャップがイイです!
しかもそこに意地っ張りなツンデレ要素も加わって、見れば見るほどほんと可愛いんですよ。このキャラはかなりツボにきました!
そして、よくよく考えたらヤンキー受けは初めてみたような(笑)。絵的にも美味しすぎるんですが(笑)! そういう意味でも新鮮でした。

泥酔した木芽は、普段の男らしくとか甘えたりしないとかの信条がすっかり何処かに行ってしまって(笑)、タガが外れたように渡瀬に甘えまくってしまいます。
でも翌朝にはそんなことすっかり忘れていて、元の調子で渡瀬とやり合うんですが、ここが何だか漫才みたいですごく可笑しかった(笑)。
そして後日、木芽はそれっきりと思っていた渡瀬と偶然再会し更には渡瀬が駿河の従兄弟であることが判明、半分脅すように誘いかける渡瀬とまたしても…なことになり、その後は段々と渡瀬自身が気になっていく、というわりと先の読める展開です。

先ほども書いたように渡瀬と木芽のやりとりがコントでも見ているみたいで笑えて、そこだけでも楽しめましたが、攻めの渡瀬がどういう男なのかちょっと解りづらかったのが惜しいところ。
お話が木芽視点で進むので渡瀬が何を考えていたのかが見えてこないのは仕方がないんですが、もう少し彼が何故そこまで木芽に惹かれたのか具体的なことが描かれていればな〜と思ってしまいました。
あと、木芽が兄と一緒にいるところを見た渡瀬が木芽と全然似ていない兄を新しい男だと勘違いして殴りかかるシーンがあって、これかなり可笑しかったんですけど、その後のフォローも読みたかったですねー。
宇佐美と駿河のお話が入っているため全体の3分の2のページ数内容なので、そのあたりは仕方がないかもしれません。

続く「あやしいウサギと同居人」は、「優しい悪魔〜」のその後の宇佐美と駿河のお話。
普段はうじうじネガティブ人間なのに酔うと小悪魔ウサギ(?)になってしまう宇佐美は、駿河が仕事で家を開けている時に同僚たちと飲んでしまい、起きたら隣に男が…、という最悪な状況に。
どうやら酔って不貞を働いてしまったと思った宇佐美は、これが知れたら駿河に捨てられてしまうと戻ってきた駿河に何としてもバレないようにと頑張りますが、…ぐるぐるして自爆してしまうという(笑)。
思い込みの激しい宇佐美のことですので顛末は想像のとおりでしたが(笑)、このふたりも何だかコントみたいで可笑しかったです。

そして朝香さん恒例のカバー下SS、今回もありました^^
その「かわいい悪魔に要注意」は、駿河と宇佐美、渡瀬と木芽の4人が駿河宅で飲んでいたら酒癖に大変問題のあるふたりの間にアヤシイ気配が…なお話w
私、百合っぽいのはあまり興味ないんですけど、この魔性黒ウサギはやばいですね! ヤツは最強だと思います!(笑)

小山田さんのイラストもすごく素敵です。
色っぽいシーン(多めv)はくらくらで、口絵がないのが本当に残念。。
でも、おまけで滅多に見られそうもないにゃんこプレイ&うさうさプレイが見られたから満足です(笑)。

ウサギとにゃんこ、どちらも可愛くて大好きなので、また彼らのお話を読みたいと思ってしまいました。

 ・「優しい悪魔が同居人」(駿河×宇佐美の本編)

「ヌードと恋と家庭訪問」 朝香りく / ill.佐々木久美子

不登校の生徒・笠嶋香奈目の家庭訪問をした新米教師の未月。訪れた豪邸に親はおらず、保護者代わりは破天荒な叔父だった。画家だというその男・雅道は全く未月に取り合わず、ヌードモデルを強要してくる。言いくるめられて脱がされて、果ては強引にイかされ…!? その上「現場」に出くわした香奈目も加わり、二人に弄ばれながら不覚にも週一でモデルをすることを承諾させられ!!!? その日から、未月の受難は始まった――!

こういうカバーイラストを目にするとつい3Pものかと思ってしまいましたが、そうではなくて三角関係ものでした。

ちょっと熱血漢気味の新米高校教師・未月(受)は、初めて受け持った自分のクラスの不登校生・香奈目を登校させようとその自宅を訪れます。香奈目の家はものすごい資産家で、未月を待っていたのはとんでもない豪邸。けれどもそこに香奈目の両親はおらず、変わりに出てきたのは香奈目と同居しているという叔父・雅道(攻)。画家だという雅道はガタイのいい狼男みたいな風体で、未月をまるで相手にしない上、香奈目に会いたいならヌードモデルになれと強要してきます。
自分の受け持つ生徒のためと未月はそれを受け入れますが、もちろんただヌードモデルをやるだけでは終わらず(笑)、雅道にイタズラされてしまう。しかも間の悪いことに、そこを香奈目に目撃されてしまいます。
香奈目は引きこもりタイプではなくて、学校に来なくなったのは退屈だからという理由の芸術家タイプの優等生。…なんですが、外面はものすごく慇懃なのに裏ではちょっと何を考えているのかわからない感じです。
その香奈目がなぜか未月を気に入ってしまい、自分が学校に行く代わりに毎週日曜日にここに来てヌードモデルをしろと言い出す。
それで仕方なしに未月は毎週ヌードモデルをしに足を運ぶ用になるんですが、そうして見えてきたのは、香奈目もその保護者である雅道も、芸術志向は強いけれど掃除やご飯もまともにできないほど生活能力や常識のないという事実。
未月は持ち前のおせっかいで、彼らの生活習慣を変えさせることがまず必要だとあれこれ世話を焼き始めます。
そんな中、始めはただ未月を鬱陶しがっていた雅道に変化が現れる。
裕福だけれども幼い頃から「温かな家庭」というものに縁のなかった雅道は、未月に初めてそれを感じるんですね。ただ未月の作ったお味噌汁を食べたいという理由だけで未月の家に押しかけたりする姿は可愛いというか、何だか微笑ましいです。
そんな雅道にいつの間にか未月も心惹かれていくんですが、同様に未月を狙っている香奈目が邪魔をして…という三角関係です。が、ちょっと香奈目の存在が中途半端だったのが残念。

そんな、どうしようもなく常識なしでだらしのない人間に見えた雅道も、そして香奈目も、実は正式な場では評価されている人物だった、というのがポイントかな。
最初の方で、未月の一方的なおせっかいや熱血漢ぶりが鼻につくなぁと思ってしまって、単純に雅道と香奈目が彼によって更正させられていくお話なのかと思ったら、常識的に生きていかざるを得なかった未月のことが判りその未月自身も彼らと関わることで成長していくお話だったのが良かったです。

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