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  • 2014.07.28 Monday
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「若獅子と氷艶の花」 あさひ木葉 / ill.朝南かつみ

香港黒社会の覇者・李麗峰に仕える藍永華は、商談のため来日した夜、拉致されてしまう。目覚めた時、体は媚薬に昌され、淫らな熱を孕んでいた。不埓な所業の首謀は東亜覇王会に属する鷹峰宗家の跡目・鷹峰紗一。宴席で永華に口づけ、不遜なアプローチをしてきた男だった。手酷くあしらった報復か、紗一は永華を激しく蹂躙する。絶対に許さない…!体奥を穿たれ乱される屈辱に復讐を誓う永華。けれど獣のような交わりの最中、与えられる愛撫は甘く、快楽に理性も犯され―。

「帝王と淫虐の花」のスピンオフ。
麗峰のクールな片腕的存在といて登場していた永華のお話です。彼のお相手は、小さな組の次期頭になる19歳という若さの男。
雪緒と麗峰もお話にしっかり関わって登場していますので前作がお好きな方は愉しめると思いますが、前作同様黒社会っぽさはほとんどないお話でした。

闇カジノ絡みの商談のため、麗峰の代理として日本に向かった永華(受)。同行していた雪緒の存在に内心は苛立ちながらも面はクールに仕事をこなしていた永華したが、彼の前に日本でカジノ運営を任せている組に属する弱小組織の若きトップ・紗一(攻)が現れて唐突に口説かれます。
女のように見られることを心底嫌悪している永華は冷たく彼をあしらいますが、その後紗一によって拉致され、薬を使われた上に犯されてしまう。
屈辱に紗一を殺してやりたいほど憎む永華でしたが、やがて紗一が見せる年相応な姿や自分にはないなところに惹かれるようになり…。

前作では感情のない印象の永華でしたが今回は最初からけっこう感情の起伏が激しくて、作中何度も永華は「クールだ」と書かれているのに全然そんな感じじゃなかったです。
もともと永華は裡に熱いものを秘めていたようで、てっきりどこまでもクールビューティーな感じを期待していた私はちょっと肩透かしでした。
クールで無表情な男が段々変化していく…みたいな話だと思っていたもので。。
そんな永華の前に現れてさっそく地雷を踏んでしまう(笑)紗一は、19歳という年相応の明るい少年っぽさと小さくても組の次期トップであるだけの豪胆さを持ち合わせている不思議な魅力のある男です。
彼が永華に惹かれた理由が見えて来なかったのが残念ですが、地雷を踏んでも玉砕するどころかやり返してしまう大胆なところがいい感じでした(笑)。

永華が雪緒を嫌っているのは前作でわかっていましたが、その原因が彼の容姿へのコンプレックスにあったのは意外でした。てっきり麗峰に想いを寄せていて雪緒に彼を奪われたからだろうと思っていたので。
ところが永華の麗峰への想いは恋ではなくて、純粋な崇拝でした。
今でこそ麗峰の片腕的存在の永華ですが、女性的な容姿のためにもともとは麗峰を慰めるために送り込まれたという過去があります。
親からさえも「女だったらどんなに良かったか」といわれて育った永華は、男でありながら男として求められない、認められないことを何よりも悔しく思っていて、麗峰はそんな永華の思いを汲んで彼を愛妾としてではなく秘書として側においたんですね。永華が麗峰に深く忠誠を誓っている理由が伺えます。
そんな永華にとって男に女のように扱われることはなによりの屈辱で、それを受け入れているからこそ雪緒を軽蔑していたという。

そんな永華を紗一は決して女扱いしていのではなく、「男」としての永華に惚れていたということが明らかになってきて、それに永華が気がつき紗一への眼差しが変わっていきます。
永華が長年苦しんできたことをあっさり切って捨ててしまえるほど豪胆で奔放な紗一が、頑なな永華を解放していく、というのがよかったですね。

ただ、お話の前半で永華が女扱いされることへの嫌悪を何度も何度も繰り返しているのが鬱陶しい。地文で説明したあと同じ内容の永華の心の声が括弧内で繰り返されたりされると、読んでいてうんざりしてきます。主人公のマイナス思考をしつこく買いちゃうのは、もしかしてあさひさんの悪い癖かもです。。
後半はそれがさっぱりなくなった分読みやすかったです。
でも、紗一が永華を拉致したのは彼が欲しかったという理由のほかに実はもうひとつあるんですが、それがインパクトに欠けているので盛り上がりも欠けていたかも。そして、終盤に向かうに従ってドタバタとしてしまっているのがなんだかもったいなかったです。
もうちょっと黒社会っぽいハードさがあってもよかったような。。

しかし、素肌にジャケットを羽織っている雪緒ってどうなんだろ。。このキャラ、どうも個人的にツボから外れてばかりだなぁ…。

「帝王と淫虐の花」

「帝王と淫虐の花」 あさひ木葉 / ill.朝南かつみ

艶やかな美貌の朱雀雪緒は、弱冠29歳にして東亜系と呼ばれる組織で一つの組を統べる極道。ある日、香港黒社会に君臨する李麗峰を殺せとの命が下り、雪緒の心は揺れる。なぜなら、麗峰は密かに想い続けていた男だったからだ。12年前―組長の性奴だった雪緒は、取引の道具として李家に一時期預けられた。当然、慰みものになると思っていたが、麗峰との閨事は甘く、彼は雪緒が望む知識も教授してくれた。生きる拠としてきた男を殺すか否か、迷いを抱えたまま雪緒は香港に向かうが…。

先日に続いて、ずっと積んだままだったあさひさん作品を読んでみました。
…が、とことん合わないお話でした…。

親の借金が原因で、たった17歳でヤクザの性奴に身を堕とした雪緒(受)は、全てを諦めて人形のように組長ら男たちの相手をしていましたが、ある時、香港マフィアの実力者・麗峰(攻)に友好の証として貸し出されることになります。
麗峰は若いながらも支配者の風格を持つ美丈夫で、雪緒を気に入ってその境遇から這い上がる手助けをくれ、性奴に堕ちてから初めて人間扱いしてくれた彼に雪緒は憧れ以上の感情を抱いてしまう。
貸し出し期間の3ヶ月を終え日本へ帰国した雪緒は、その後体と頭を使っのし上がっていき、29歳になった今では小さな組を持つまでになります。
ところが、違法カジノをめぐって組と麗峰たちとが対立するようになり、麗峰と面識のある雪緒に麗峰暗殺の命令が舞い込み、雪緒は交渉役に扮して再び麗峰に会うことになりますが…。

受けが借金のカタに〜という設定はBLではありがちなものですが、なぜか香港に高飛びしているのが異色ですかね。
でも、黒社会を舞台にしていながらもほぼ内に籠もった内容なので、それっぽさはあまりないです。
というか、イラストも含めて登場人物の浮世離れしている容姿(特に麗峰)のせいで、現代ものっぽさもあまり感じられなかったかも。受け攻め両方の髪が長いってどうなんですか;
麗峰は、マフィアのトップだしまぁいいかと思えても、雪緒のように性奴時代がトラウマになっているタイプは、ただでさえ女っぽく見えるのを避けて髪なんかばっさり切ってしまうんじゃないかと思うんですけれど。。
なんですかねー、作家さんの好みなのか?
個人的にはまずこれが萎えポイントその1。
その2は、雪緒が初めて麗峰の相手をした時に、「らめぇ…(だめぇ…)」とか舌足らずな調子で喘いだりおねだりし始めたこと;一気に萎えました。こういうのがいちばんダメかもしれない…。
雪緒はそれまでにさんざん調教されてそうなってしまったという設定で、その後あられもない卑語をわめかれる相手には燃えない麗峰によって躾け直されるんですが(笑)、麗峰グッジョブ! と思ってしまいましたよ、ほんと。

それらでテンション上がらないまま読み進め、ことあるごとに雪緒が性奴だった頃のことを悔いたり恥じたりしている心情が書かれているので、うん、もうわかったよ…と、またしてもうんざりしてしまいました。雪緒、ネガティブすぎますね…。
仮にもヤクザのトップに並んだのなら、そんなこと何でもないくらいの気概を見せてほしかったです。
そんな雪緒に、麗峰があそこまで執着するほどの魅力があるのかも疑問でした。そして典型的なスーパー攻め・麗峰にも、あまり魅力が感じられないし…。
プレイ的には調教やら視姦されながらやらといろいろあるんですが、キャラがどうにも苦手なせいでいまいち萌えませんでした。

終盤、ちょっと意外な展開になったのは面白かったです。
けれども、組員たちを捨てられないと何度も繰り返していたくせに結局麗峰のもとに留まる雪緒の姿には、どうしても釈然としないものを覚えてしまいます。
BLらしいといえばらしいですが、ちょっとねぇ…。

そんなわけで、見事に合わないお話でした。ここまでダメなお話は、BLでは初めてだったかも。すがに途中で読むのを止めはしませんでしたが、合わないお話って読み進めるのに気力が要りますね(苦笑)。
お話だけならぶっちゃけ★1つですが、153Pの朝南かつみさんによるチャイナ服姿の雪緒のイラストがとてもよかったので、+★1つ(笑)。
チャイナ服っていうか女装ものは全然興味がないですが、エロいシーンではないのにはだけたチャイナ服とそこから覗くほっそりしながらも男の骨格を持った雪緒の体の対比がすごくセクシーで、たまらなかったです。一見の価値ありですよ! このチャイナ服が見られただけで良しとします(笑)。
スピンオフではお気に入りの麗峰の側近・永華が主役なので(これも積んでる;)、そちらも近々読んでみます。

「特別診療」 あさひ木葉 / ill.小山田あみ

「あんたは俺のものだ。なあ、先生?」ヤクザの幹部である岩切の愛人であり、新宿の片隅で小さな病院を営む真敏。かつては大学病院の医局で将来を嘱望されていたが、恋人だった男の死を機に闇医者になった。医者でありながら恋人を救えなかったことへの後悔と悲しみは深く、資金援助を受ける代わりに岩切に身を売ったのだ。だが、セックスは贖罪行為のはずなのに、真敏の体は岩切の愛撫に淫らに喘ぎ快感に溺れ―。危うい愛人契約。

週明け発売だと思っていたのに週末には店頭に並んでいてびっくり、お陰でちょっと早めに読めちゃいました、あさひ木葉さんの新刊です。
ところで、ガッシュ文庫装丁が変わりましたね! って、読み終えるまで気が付かなかったんですが;背表紙がシンプルに様変わりしていい感じです^^
そして何より、裏表紙に口絵イラストが載らなくなったのがありがたいです(笑)。今回もそうですが、好きなレーターさんだと何だかんだいっても口絵はやっぱりエロい方が嬉しいのでw唯一のネックと言ってもいい購入時の気まずさがなくなるのは喜ばしいですねー(笑)。

前置きが長くなってしまいましたが、そんなわけで実はほぼイラスト目当ての購入です(笑)。

金銭絡みのトラブルが原因で死んだ恋人を助けてやれなかったことを悔やむ真敏(受)は、贖罪のために将来を嘱望された外科医としての道を捨て、ヤクザの岩切(攻)に愛人になる代わりに資金援助を得て闇医者として生きています。
自責の念の中にありながらも、真敏は社会の底辺で生きる人たちの助けになっている今の在り方に後悔はしていませんが、恋人を失った時にもう二度と恋はしないと決めていたにもかかわらず、ギブアンドテイクの関係と割り切っていた岩切にいつの間にか惹かれ始めていることに気付き戸惑うのですが…。

お話は真敏の視点で進むので、ずーっと延々後悔の念と贖罪することにとらわれ煮え切らないまま岩切と愛人関係を続けている彼の苦悩に付き合わされている感じです。真敏が、もう何回同じことを悩んでる??…と突っ込みたくなるくらいネガティブ思考の持ち主なので、余計にぐだぐだ堂々巡りしているような。。
あさひさんの作品って、時々こういうことがありますよね…。
かつての恋人が追い詰められていことにも気が付かなかった上、医者であるのに彼を助けられなかったことを責める真敏の気持ちがお話の核になっていて、それはよくわかるんですけれども、あまりにもそこに拘りすぎて何も見えなくなっているというか。
終始そんな感じなので、ヤクザものっぽさはあまりなかったです。
途中、闇医者の仕事絡みでトラブルになったりと波乱もあるにはあるんですが、何か盛り上がりに欠けるのは、真敏の感情が一貫して同じところにあるからかもしれません。まぁその波乱が元でちょっとだけ真敏の中で気持ちの変化が起きてくるんですけれど、もういったいどこまで臆病なのさというくらい頑なで、じれったくて仕方がない。
医者としての姿勢など一貫しているところもあるけれど、真敏にはただうじうじ悩んでいるだけではなくてもうちょっと男前なところがほしかったかも。

そんな真敏を受け止める岩切はヤクザだけども強面な感じではなく、飄々としていながらも懐の深いところを見せてとてもいい味出をしていて、このお話はもう彼に救われている感じすらします。こういうキャラはすごく好きです。
真敏は結局は自分を甘やかす岩切の存在に依存しているんですけれど、それすらも受けれいているっていうのが、どこまで懐が深いのかと感心してしまいました。
その岩切がなぜここまで真敏に惹かれたのかという肝心のところがわかりづらかったし、果たしてそこまで真敏に魅力があるのかちょっと疑問だったのが残念ですね。私、美人なだけの受けって全然ツボにこないもんで、余計。。。

最後の岩切視点のショートは、まったくの別視点からお話を見られてすごくよかったです。真敏の死んだ恋人の想いとかそれを知った上での岩切の真敏への眼差しに、すごくじーんとさせられました。
これを読んだら余計に真敏はやく岩切とくっつけーー!…と思わずにはいられませんでした(笑)。

トラブルになったときに真敏が拉致されてあわや…な展開になるもぎりぎりで攻めが登場&救出するのでそう悲惨な感じでもなく(イラスト見てたら最後までやられちゃうのかなと思ってしまいましたが。ちょっと期待した私は鬼ですね!)、エロも標準的だと思います。
なのでイタイのがダメな方には案外大丈夫、でもそういうのを求めて手にすると肩透かしかもしれませんね。イラストだけはさすがというか凄いんですけど!(笑)
小山田さんのイラストはエロ面だけではなくほかももちろんステキです。いややっぱり色っぽいシーンにばかり目が奪われてしまうのですけれど(笑)。口絵とか、たまらないですね! この作品、イラストがエロ度を上げているような(笑)。
それとあとがきの「みんなの姐さん先生」イラストがほのぼの楽しくて好きです。

作中、真敏の同僚のワケアリ医師の笹木とかカジノのディーラー青年とか、なんかありそうなキャラが登場していますし、スピンオフがあるのかな? 今度はもうちょっとダークな内容を読みたいかも。

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