calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>

latest entries

categories

category 2

archives

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2014.07.28 Monday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

「憂鬱な朝」4 日高ショーコ

桂は先々代の庶子だった…!! 事実の発覚を機に、暁人を外から支えようと、久世家を出て石崎家に入った桂木。ところがある日、暁人の不穏な噂を聞きつけ、急遽別宅を訪ねてしまう。「もう会ってくれないと思っていた」はかなく笑う暁人は、爵位を桂木に譲るため縁談を破棄、森山侯を脅迫した、と衝撃の告白をして──!? 

遂にオリンピック始まりましたね! 毎晩の暑さに加え、これでこの夏は寝不足決定です(笑)
そしてもうひとつ、待ちに待った日高ショーコさんの「憂鬱な朝」最新刊です♪
3巻発売から1年以上が経って、雑誌を追っていない私はいろいろと記憶がおぼろな部分もあったりして(汗)1巻から読み返してしまいましたが、今回はかなりの急展開が待っていました…!

前回でこのお話最大の謎、桂木の出生が明らかになったことで相手のためにとそれぞれのやり方に出た暁人と桂木。そしてどうにか絡まった糸を解く手立てが見えてきます。

私は3巻の後半〜この4巻ではっきりしてきた桂木の生い立ちゆえの孤独にとても切なくなってしまいました。
元をたどれば暁人のお爺さんとお父さんの確執が原因で桂木に全く落ち度はないはずなのに、その呪縛から逃れられない苦しみ。
そして桂木の家でも久世家でも自分の確たる「居場所」を見付けられない哀しみ。
気がつけば彼は関係のないはずの暁人までこの呪縛に巻き込んでしまっていたのですね。けれども彼はここでそれを断ち切る決断をします。
そして暁人も、始めの頃はただのわがままな子供だったのが大した策士に成長しました。このしたたかさは、偏に桂木とともにいたいという想いから身に付いたものなのでしょうね。
その暁人が桂木に居場所を与えてやりたいというシーンにじーんときました。本当に…成長したんだなぁ。
そんなけっこう涙腺にくる展開でしたが、今回はエロもたっぷり濃厚です。暁人の下宿先という場所がまた艶っぽさを倍増させているんですが、桂木の褌(たぶん六尺ですな)も拝めてかなり見応えがありました。
で、また切なくなってしまうという…。

それにしても前々から影の苦労人(?)石崎に同情していたんですが、今回はふたりの間に挟まってしまう格好で更にその気苦労が忍ばれます(笑)。石崎は何だかんだと言いながら、ふたりに幸せになってほしいんでしょうね。彼のポジションは読者の視点に近いのかも。

あと、ふたりともが口にする「久世家のため」というのが単純なお家存続のためというのではなく使用人たちや領民のためという意味をはらませているのが、このお話をありきたりのBLにしていないと思いました。
自分たちの感情を優先させて、結果多くの領民たちを混乱させたり不幸にさせてはならない重い立場にふたりはあるんですね。世の中ノスタルジーや雰囲気だけの時代ものは多くありますが、このお話はそこから一歩踏み込んでいると思います。
そこを丁寧に書き込んでいるために、この時代ゆえの枷がふたりを容易には幸せにさせないことに説得力を持たせていると思いまいた。

呪縛を解く手立ては見えてきて、とうとうクライマックスへ突入かというところで終わっていますが、さてこのまますんなりと事が進むのかな? とちょっと不安でもあります。たぶんもう一波乱くらいはありそうな予感。何しろ、肝心の鍵を握る人物はまだ登場していませんからね。
次巻はまた一年後だと思いますが、首を長くして待っています!

 ・「憂鬱な朝 1」
 ・「憂鬱な朝 2」
 ・「憂鬱な朝 3」
 ・「憂鬱な朝 4」

「憂鬱な朝」3 日高ショーコ

 佐条公爵家の令嬢との婚約話が進行中の暁人。折に触れ、房子を訪ねながら、桂木に黙って当主権限を使い始める。また、友人・石崎の父親に面会し、媒酌人を依頼する。ところが石崎は、「今後の援助を惜しまない代わりに、桂木智之が欲しい」と難題を突きつけてきて・・・!? 美貌の家令と若き子爵が織り成す、クラシカル・ロマン最新刊!!

若き子爵×美貌の家令のねじれた主従モノ3巻目。
暁人は先を見据えて皇族にも繋がる名門の公爵家の令嬢との婚約話を進めるが、力添えを頼んだ森山侯爵夫人や石崎の父からは見返りに桂木を譲れという交換条件を出される。「桂木と一緒にいたい」、ただそれだけの想いを阻むものに、暁人は苛立ちます。
一方の桂木にもおや?と思う変化が。暁人の婚約話に、彼らしくもなく明らかに嫉妬しているんです。その後も桂木の方から暁人にキスをしたり「暁人様は私がお守りいたします」だなんて…。
いつの間にかそんなに暁人に惹かれていたんですね。ほんの子供だった暁人とそれを冷たく見下していた桂木という、初期の頃を思い出すと、色々感慨深いです。

そして。
遂に桂木の出生の秘密が明らかになり、彼が何を望んでいたのかが明らかになります。けれどもその望みは過去形なんですね。彼自身が思いもしなかったかたちで、暁人が全てを変えてしまったから。
でも結局彼は本音を言えないまま、暁人の前から去ろうとする。一方の暁人もまた、これまでの行動をひっくり返すような行動に出てしまって、一体どうなるんだ?!…なところで終わってしまってます。
雑誌を読まないので次巻が出るのを待つ他ないんですが、一年先かぁ…と思うともう、気になって気になって(笑)。雑誌にも手が伸びそう。

次巻あたりからクライマックスに向かうのかなぁと思うんですが、単純なハッピーエンドでは終わらない気がしますし、どういう展開になるのか気にかかる。でもどんなラストが待ち受けていようと、すごくすごーく心にずしんと残る名作に(いや今でも充分名作ですが)なるんだろうなと思います。

ところで今回もありました、褌姿(しつこいって)。今度は暁人。重厚に進んでいくお話の中にもちゃんと萌のポイントは押さえているところ、さすがですね(笑)。

 ・「憂鬱な朝 1」
 ・「憂鬱な朝 2」
 ・「憂鬱な朝 3」 
 ・「憂鬱な朝 4」

「憂鬱な朝」2 日高ショーコ

「生涯仕えると誓う代わりに、伯爵以上の陞爵(しょうしゃく)を」-桂木からの条件に同意し、強引に抱いてしまった暁人。けれど、どんなに情事に溺れても、桂木の態度は冷たいまま。怜悧な美貌を崩さない家令に、若き子爵は激情と苛立ちを募らせる。そんな緊張感を孕む主従は、ある晩、森山侯爵家の夜会に招待されて…!?

というわけで第2巻です。
暁人に婚約話が来たり、久世家の書生だった男が現れたりと波乱があります。
暁人が大分大人になり当主としての貫禄も持ち始めて、いままで優位に立っていた感のあった桂木がクールな仮面を外して感情をあらわにしたり戸惑うような表情を見せたりと、ふたりの関係が徐々に変化してきた感じです。
そして、あの頼りない子供だった暁人が、桂木と共にいたいと願った結果、かつての桂木と同じように「全ては久世家のため」と言うようになってしまったのは、なんとも切ないですね。でもその「久世家のため」云々は暁人の父・暁直の言葉なのであり、呪縛のようにふたりを縛っているようにも見えます。いえ、この場合、父親ではなくて当時の厳しい身分社会に、と言った方が正しいかもしれません。
そして、暁人の気持ちを知りながら身分や立場が邪魔をして、素直に受け入れられない桂木の姿が見ていて本当に切ない。それでこれ、ラストってどうなるんだろう…? と思ってしまいました。

あと、今回はベッドシーンが濃厚でそちらの方も満足(笑)。でもいちばん萌えたのは、エロそのものではなく…桂木の褌姿…!
小さいコマひとつだけなんですが、気がついたときはもう、きたきたきたきたーー! ってな具合にテンションが…(笑)。桂木さん、普段はかっちり洋装なのに、脱いだら褌なのか…! とか、おかしなスイッチが入ってしまって大変でした。
時代モノの醍醐味ですねぇ。

桂木の出生にまつわる謎についてはまだ解らなくて、それが今後どう物語に絡んでくるのか、もう目が離せません。

 ・「憂鬱な朝 1」
 ・「憂鬱な朝 2」
 ・「憂鬱な朝 3」 
 ・「憂鬱な朝 4」
 

「憂鬱な朝」1 日高ショーコ

 父の死後、10歳にして久世子爵家当主の座を継ぐことになった暁人。家令兼教育係は、父の遺言で全権を委ねられた桂木だ。久世の分家筋の出身で、父の信頼厚かった桂木は、社交界でも一目置かれる美貌のやり手だが、実は特権階級へは批判的。しかも暁人には冷たいほど厳しくて…!?人気急上昇中の著者、初の連載作品がコミックス化!! 若き子爵×美貌の執事のクラシカル・ロマンス。

普段は小説ばっかでBL漫画ってほとんど読んでないんですが、これは時代背景やら雰囲気やらに惹かれて手が伸びちゃいました。日高さんの絵がすてきー。
子爵×家令という、身分制度がある時代が舞台ならではの主従関係モノですが、かなり捻くれた主従関係です(笑)。
 
父の死後、たったひとりの息子である暁人(攻)はわずか10才で久世子爵家を継ぐことに。半年前に亡くなった身体の弱かった母のもと鎌倉の別邸で育った暁人はほとんど訪れたことのなかった本邸で、新しい主として迎えられますが、そこにいたのは父の遺言で久世家における全権を委ねられている歳若い家令・桂木(受)。
彼はかつて久世家の家老職にあった桂木家の三男で、身分にこだわらないとても優秀な男なのですが、暁人に向ける眼差しはなぜかひどく冷たい。
そんな彼になんとか当主として認められようと、暁人は努力するのですが…。

冒頭の、わずか10才の暁人がかわいらしい印象で、こっちが受け? と思い違いのまま読んでいたら(汗)、話が進むに従ってその頼りない少年がどんどんたくましい感じになって、だんだん「男」になっていったのでびっくり(笑・まだまだ子供ですけどね)。でも読み返してみると、彼は最初から桂木を「攻め」の視線で見ていた…!
桂木は最初のオールバックが微妙…と思っていたら、徐々にその堅っ苦しい感じが解けて、むしろ妖しい魅力さえたたえ始めたのが意外で、すてき。久世家のためなら(といいつつ絶対なにか裏がある)男でも女でも相手にしているしたたかさが発覚してからは、暁人同様目が離せなくなってしまいました。
そんな桂木ですが、暁人に対する態度は変わることがなく、何処に本意があるのかもわからない。
更にはその出生に関して、実家の桂木家と何やら因縁がある模様。
彼は9才の時に久世家に入っており、当時子供のなかった先代が養子にするつもりだったのでは、と暁人は思う。その後自分が生まれたことで彼が久世を継ぐことはなくなり、そのために自分を憎んでいるのでは、と考えてある取り引きと交換に彼を抱いてしまう。この辺り、彼の桂木への執着が説得力に欠けるというか、もうひとつ押しがほしかったです。ああ、この流れでそうなっちゃうんだ、と思ってしまいました。
それにしても、気持ちが通じないことが切ない…。
 
絵がとてもきれいで、人物のみならず建物や小物などなど細部まで細くて時代の雰囲気が出ています。馬車とかマントルピースとか重厚な造りの大階段とか、そういうの好きな方はもの凄く楽しめると思います。
取材も丁寧にしているようで、時代モノにありがちないい加減さはないです。石崎一族のモデルはきっと…とか、久世の邸宅のモデルはたぶん渋谷の…とか(笑)、いろいろ考えちゃいました。
そんな、描きようによってはものものしい感じになってしまいそうなものを、何でもないようにさらっと描いてしまっているのがすごいですね。お話の始まり方とか本当になんてことないんだけど、それが徐々に大きな流れになって、気が付いたらその流れに呑まれていました。
逆に、爵位がどうのというのが面倒とか歴史モノや時代モノが苦手、という方にはちょっと取っ付きにくいかもしれないです。

まだまだ物語の導入部、という感じなので評価低めですが、暁人と桂木の関係、そして桂木の出生にまつわる謎など、この先どう展開していくのか楽しみです。

 ・「憂鬱な朝 1」
 ・「憂鬱な朝 2」
 ・「憂鬱な朝 3」 
 ・「憂鬱な朝 4」

| 1/1PAGES |