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  • 2014.07.28 Monday
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「ラブシック」 橘紅緒 / ill.笹上

「俺はあんたのなに?」ボーイズバーで働く奥菜朗の前に、客と一緒に現れた男は、朗が夏に別れた恋人、赤穂万里だった。一年前に出逢い、あっという間に恋に落ちた。魅力的なぶん、厄介な相手だとわかっていても、気持ちを止めることはできなかった。とてもとても好きで、夢中だった。そう、万里のてひどい裏切りを知るまでは…。ほろ苦く、そして甘い恋の物語。

某古書店で表紙に惹かれて購入したんですが、キャラクターの現実味のなさに最後までもやもやしてしまって、ちょっと合わなかったです。

高校生の郎(受)は大学生の姉・奈帆のサークル仲間・万里(攻)に引き合わされて恋に落ち、付き合うようになりますが、万里は貞操観念のまるでない男で、それが郎を苦しめます。そしてある出来事をきっかけに別れることを決意して、一方的に万里のもとを離れ、気を紛らわそうとスカウトされたボーイズバーでホストのアルバイトをするようになる。
それから4カ月後のクリスマス・イヴの夜、バーに客として訪れた万里と再開し、郎はまだ自分がこの男に深く囚われていることを自覚します。
 
お話はボーイズバーでふたりが再開するところから始まり、そのただならぬ緊張感に一体二人の間に何が!? と思わせられたまま出会いから始まる彼らの過去に時間軸が飛ぶんですが、思わせぶりな書き方わりには、あぁ、そんなことかと思うようなありがちな展開です。その後も時間軸が飛ぶことがありそれが読みにくいというか、いっそ時間軸通りに語られた方がすっきりわかりやすかったんじゃないのかなぁ。
結局、万里も郎にメロメロ(笑)だったという顛末で、要するに誤解がふたりをすれ違いさせていたというオチなんですが、主人公の二人を含めとんでもないセレブ設定のキャラたちに現実味がなくて誰も好きになれなかったために、話に乗りきれないままラスト、という感じでした。
郎は高校生という設定なのにまるでそれらしいエピソードもなく、受験生なのにクリスマスシーズンにホストのバイトやってるってどうなんだろう、とか、同級生とつるんでいる様子もないし、いくら恋煩いで何も見えなくなっているにしても、これならもう大学生にしてしまった方がよかったのでは、と思います。
対する万里に関しては、節操無しなのに加え感情のブレが大きくて、こういう壊れキャラは苦手です。。これまで貞操観念の欠片もなかった彼が、郎には一途な想いを向けていたったいうのも、ちょっと説得感がなかったですね。
あと、物語のキーパーソンとなる郎の姉・奈帆のキャラもダメでした。さばけた感じを出そうとしゃべり方も振る舞いも男っぽくしてあるんでしょうが、ものすごい違和感。というか、まるで親しみが持てない。その上あんなかたちで弟を利用するとは…と、ひたすらマイナスなイメージばかりです。
たぶん彼女は友人の樹花が好きなんだろうなぁというのはわかったんですが、それが上手くいくのかはかなり微妙なところですねぇ。

BLはファンタジーだと思っていますしリアリティを求めてもいませんが、でもフィクションだからどんなとんでも設定でも許されるわけではないなぁと思います。ここまで無駄にゴージャス設定なのはもしかしたら刊行期の雰囲気のせいかもしれませんが(2011現在ならもう少し違うものになりそう)、ここまで恋愛が全てな生き方している学生がいるかよーと突っ込んでしまいました。もうちょっと、たとえば若者特有の倦怠感とかが感じられるお話だったら良かったのかもしれません。
Hシーンは、ホワイトハートにしては濃ゆいですが(笑)、標準的な感じです。

笹上さんのイラストは、昔の奈良千春さんの絵がもっと美麗になった感じですかね。モノクロは全体的にきっちりきっちり隙間なくCG処理のしすぎで無機質な印象です。表情が固い気がしなくもないので、もうちょっとラフな仕上がりの方が自然な印象になったのでは…とか思ってしまいました。こなれた感じの奈良さんの方が好きですね。

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