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  • 2014.07.28 Monday
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「硝子の囚人 〜淫罪のドッグケージ〜」 本庄咲貴 / ill.小山田あみ

ある理由で、元カノへ賠償金を支払うために、タクシードライバーとして日銭を稼いでいる中津蛍太は、投資会社を経営する朽木鷹介の高級車と接触事故を起こしてしまう。鷹介は、金のない蛍太にとんでもない示談を持ちかけてきた。唐突に蛍太の足元にバラまかれた札束と、煌めく銀色のチョーカー。鷹介は蛍太をペットとして飼ってやると言うのだ。「欲しかったんだろう?金が」。蛍太は怒りに震えつつも、黒い誘惑に抗えず、鷹介の所有の証を首に着けてしまうが―!?

イラスト買いの一冊ですが、これまでも色々とヒドイ攻めの出てくるのを読んできましたけどここまで非道なのは初めてのようなw
そういう意味ではインパクト大なお話でした。

タクシードライバーの蛍太(受)は稼ぎの殆どを交通事故で顔に傷を負った元カノの賠償金の支払いに当て、ぎりぎりの生活をしていますが、勤務中に投資会社の経営者・朽木(攻)の車と接触事故を起こしてしまいます。
朽木は蛍太にストーカー対策に協力してくれるならと示談を持ち掛け、蛍太はそれを受け入れますが、朽木はストーカー相手の前で蛍太を犯すというとんでもない行為に出ます。

…そこまでならわりと見かけるかなという感じですが、その後が酷すぎます。
朽木は蛍太を自分の父親を含む数人の男たちに払い下げ、蛍太は彼らに輪姦される羽目になった上に映像がネットに流れるという最悪の事態になってしまう。
自ら受けを凌辱するならともかく他者にやらせる攻め…、しかもそれをなんとも思っていない攻めって初めてかもです。もうこれはBLで言うところの鬼畜なんて生易しいものではなくて非道そのものですね。
BLの鬼畜攻めって、結局は受けに執着していて愛情の裏返し的な意味で受けにヒドイことを…な感じですが、これは最初は本当に攻めは受けのことをどうとも思っていなかったという;
ある意味斬新ですが、蛍太が気の毒すぎますよ。。
蛍太自身がそれに対して被害者意識を持つことなく一切折れないのが唯一の救いですかね。そのお陰で痛々しさはだいぶ薄らいでいるとは思いますが…。

その後、画像を消させるために再び朽木の元を訪れた蛍太に朽木はチョーカーと大金をばらまいて、雌犬になって自分を満足させたら要求を呑んでやると、また有り得ないことを言い出します。
普通の感性の人間ならそんな要求飲むはずありませんが、蛍太はそれを受けるのです。
人の心らしいものを持っていない朽木の歪みっぷりほどではないにしろ、蛍太も面倒くさい面のある人間でした。
自分に過失があったわけでもないのに事故で怪我を負った元カノに賠償金を払うような、相手に構うことなく自分の善意を押し付けてしまう偽善的なところがあり、なんかちょっと鬱陶しい(笑)。
朽木とのことも、実は背負い込まなくてもいい苦労をまた勝手に背負ってしまっているという、もうなんだかどうしようもない人です。

複雑な生い立ちのせいで人を思いやることのできない朽木が、鬱陶しいほど独善的でお人好しな蛍太に知らず知らずのうちに感化されていく…というのがお話の大まかな流れなんですが、そこに朽木とその父親の確執とか蛍太の弟とかが絡むのがちょっと邪魔。とうかやりすぎている感じがしました。
特に朽木の父親は出過ぎ…。彼に蛍太が犯られる場面が数回あって、バイブ使われるところとかかなりハードなんですけれど、どうせなら朽木本人にやってほしかったですね…。そしたら美味しく頂けた気がします。
そんなわけで、受けが攻めにも攻め以外にもヒドイ目に遭わされるシーン多数ですが、前にもお伝えした通り蛍太が全く折れないのでさほど痛々しさはないです。
…でも苦手な方は避けた方が無難かも。。

ここまで体もプライドも身内との絆もズタズタにされて、それでも一緒にと望まれて嫌ではなかった…って、これはある意味割れ鍋に綴じ蓋というやつでしょうか?(笑)
蛍太に感化されて朽木が人らしい優しさを持つようになってくれますようにと祈るばかりです。
というかもう蛍太が究極のドMにしか見えない…(笑)。

「棘の檻」 本庄咲貴 / ill.小山田あみ

「今から来い。三人で、しよう」。フリーターの篠田白斗は、警察官である兄の利一に呼ばれ、利一の恋人で職場の部下・玖珂の部屋へ行く。そして、利一に命令されるまま、三人でベッドを共にしてしまう。白斗には利一に逆らえない理由があったのだ。初対面の玖珂は、なぜか怒りと蔑みをぶつけるように激しく白斗を蹂躙した。「墜としてやる。真っ黒になるまで汚れろ」。その日以降、玖珂は、利一のいない時に白斗を無理矢理抱くようになり…!?絡み合う黒い愛情に囚われた白斗の運命は!?―。

完全なイラスト買い(笑)。っていうか小山田さんが3Pもののイラスト担当されるのって初めてじゃないですかね?
なのにタイトル文字がイイところを隠しているという残念さ。折り込み広告に掲載されているタイトルの入っていない状態のものが、受けの乳首とか右の攻めの腹筋とか、これぞ小山田さんって感じでめっちゃイイんですよ…! よりによってタイトル文字がそれを全て隠してしまっているという。デザイナーわかってなさ過ぎ。そこを隠してどうするの。もうちょっと下げるとか小さめにするとかしてくれよ…。
ってなわけで、実は初読み作家さんです。兄弟+兄の恋人の3Pものというよりは、ひとりの男を兄弟が取り合う三角関係ものでした。3Pしっかりありますけどね(笑)。

フリーターの白斗(受)には3つ上の優秀で容姿端麗なキャリア警察の兄・利一がいますが、高校生のときに利一の同級生の男に襲われかけて利一が白斗の身代わりになったという過去があり、以来引け目と秘かな恋心を覚えています。
ある時、白斗は利一にあるマンションに来るよう呼び出されますが、そこで利一と利一の部下で恋人だという男・玖珂(攻)とに犯されてしまう。
利一がずっと優しい兄を装いながらも自分を許していなかった事実に傷付きその本性を知ったことで百の恋も冷めた白斗でしたが、彼にとって利一が大切な兄であることは変わらず、憎むことができません。
ところがそんな白斗の様子が気に喰わない玖珂が「自分のもとに堕してやる」と言い出して、白斗は無理矢玖珂の理性的な玩具にされてしまい…。

何というか、「BL的ありえなさ」に溢れたお話でした(笑)。
冒頭の兄弟を襲う男にしろその男に犯される兄に欲情してしまう主人公にしろ、その後腹いせまぎれに弟をやっちゃう兄にしろ、BL「だから」そうなるのオンパレード。こういうのってひとつくらいならまぁBLだしねと流せるんですが、あんまり続くとすごく気になってしまう;
で、この状況なら白斗は利一を抱きたいと思うのが自然な感じがするんですが、何故かその逆(笑)。よくわからない兄弟ですね。
他にも、呼び出された部屋には明らかにもうひとり誰かいる気配がするのにそれにもかかわらず行為に及ぼうとしたりとか、コックリングをそんな長時間付けていて日常生活に支障はないのか(笑)とか、いろいろ小さいところが引っかかって仕方なかったです。文章もちょっと慣れていない印象。

白斗は初めての体を縛られた上に利一と玖珂にいいように弄ばれ、その後は玖珂に玩具にされローター挿れられるわコックリング付けられるわと散々な目に遭ってしまいます。
白斗が玖珂の気を引き執着されてしまったのは、どんなに酷い目に遭わされても利一を憎もうとしないようなまっすぐさや優しさを持っていたため。育った環境のために荒みきってしまっている玖珂は、自分がとっくに忘れてしまった白斗の真っ白さを汚したかったんですね。
そんな、初めは堕とす堕とされるの関係でしかなかった二人でしたが、共に過ごす時間が長くなるにつれ、お互いにそれ以上の感情を抱くようになってしまいます。
特に白斗が警官としての玖珂を見直すようになったあたりからふたりの距離がぐっと近付いて、もっと酷いことになるのかと思いきや意外と甘い感じです。
でも、利一の恋人である玖珂と深い関係になることは白斗にはどうしてもできず、自分の恋心を認められない…というのがなかなか切なくてよかったです。ベタなんですが、私こういうシチュけっこう好きみたい(笑)。
後半、最初はヤなヤツだった玖珂がすべてをさらけ出して白斗を求めるところもじーんときて、だからこそその後3Pになだれ込むのはちょっと違う気がしました。それで元通りにっていうのにもムリがあったような。。

っていうかこのお話、3Pシーンなしの純粋な三角関係だった方が面白かったかも。
兄弟もので3Pという美味しいとこ取りしたつもりが結果的に焦点がぼやけてしまって、いろいろ残念ですねー。白斗と玖珂のどこかじれったい関係がけっこう好きなだけに余計に。。
まぁ、利一はとんでもない淫乱で、3Pもただの3Pではなく悦んで挟まれちゃったりしていますから、そういうのがお好きな方には美味しいのかも(でも白斗×利一のシチュはないです)。彼の歪みっぷりがあまりにすさまじくて、ちょっと優秀なキャリア警官には見えないんですが(笑)。彼が働いているシーンは出てこないから仕方ないですかね。
これ、出来る兄に引け目を覚えている弟のお話であると同時に、実は同じように弟にコンプレックスを抱く兄のお話でもあったのかな。
当て馬状態で終わってしまった利一にも、いつかいい相手が現れますように。

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