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  • 2014.07.28 Monday
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「黒き異界の恋人」 遠野春日 / ill.笠井あゆみ

魔界を追放された皇子の従者として、地上で暮らしていたサガン。暇を持て余した彼がある夜、出会ったのは、不思議な眼力を持つバーテンダーの桐宮。実は桐宮は、真の名前をラグエルといい、正体を隠し、天界から地上に派遣されてきた天使だった!? 己と敵対する身分と知らないまま、惹かれていくサガンだが……!?

年末からずーーっと積んでいたお話、やっと読みました。
前に出ていた「蜜なる異界の契約」スピンオフで、個人的に主役ふたりよりもはるかにお気に入りだった攻めの従者サガンが主役です。
…実は前作は内容がどんなだったかもう全然覚えていないのですが; これははからずも触手バンザイ! な内容でとても愉しめました!(笑)

人間の世界とは別の次元にある「我々の世界」から追放された皇子ベレトの従者として人間界で暮らしているサガン(受)は、ベレトに泰幸という恋人ができてからはもともとが世話焼きな性分のためにひとりの時間をもてあますようになっていました。
そんなサガンは、ある夜立ち寄ったバーで不思議な魅力のある桐宮というバーテンダーに出会い興味を持つようになりますが、桐宮の正体は「我々の世界」とは別に存在する「もうひとつの世界」の監視者ラグエル(攻)。
ラグエルの正体に気付かないままサガンは彼に惹かれ、そしてまたラグエルも「闇の貴公子」と称されるサガンの魅力に囚われていきますが、サガンに異常な執着を見せる異母兄のアイムが現れて波乱が起こります。

「我々の世界」とか「もうひとつの世界」とか、ファンタジーな設定が面倒くさいと思う向きもあるかもしれませんが、要するにサガンたちの属する「我々の世界」=悪魔たちの世界で、ラグエルの属する「もうひとつの世界」は天使たちの世界。このふたつの世界は敵対しているわけではなく、お互いに不干渉という設定です。
けれども天使たちは悪魔を自分たちを堕落させる存在と認識していて、悪魔に魅入られた者には厳しい制裁を与えています。
ラグエルは人間界でそれに目を光らせる「監視官」―というからにはかなり潔癖なんだろうなと思いきや、最初の方からわかりやすいほどサガンにはまってしまっています(笑)。それを頑なに認めないのが何だかもうw
前回からツンなキャラだったサガンに関しては予想通りだったからさほど新鮮味がなかったですが、個人的にそんなラグエルがツボにきました(笑)。
ところでサガンに関して意外だったのは、てっきりベレトを想っているんだろうなという予想が外れて従者として彼を敬っているだけだったという。

ふたりが惹かれ合う理由が弱いというか描写不足な気のするところが残念ですが、後半からの触手プレイが圧巻でした。作家さん、もうこれが描きたかったんだろうと思ってしまったくらいw
サガンを何としても自分のものにしてしまいたいアイムはサガンを浚い、ムリにでも契約を誓わせようと触手にサガンを責めさせるのですが、これが凄いの何の、サガンが人間だったらもたないよねと思うほど。久々に触手もの愉しめた気分です。
その後、ラグエルによって救われたサガンは、今度はラグエルによって触手状態の水で責められ(いや洗われてるんでしょうが)て、これはもうファンタジーものならではの美味しさでした(笑)。
前作ではこうしたファンタジー設定を生かしたエロがなくそれも消化不良の一因でしたが、今回は大満足です!
短絡的で容姿も魔獣みたいなアイムは全然好きじゃないですが、でもいちばんイイ仕事をした(そしていい状況を提供した)のはもしかして彼かも?(笑)
その一方で、ベレトもっとしっかりしろと何度思ったか知れませんが。サガンの身に起きた災難は、ベレトがもっとしっかりしていれば全て防げたものなんですよね。泰幸といちゃいちゃしてばかりいるってのはどうなんだろうかと。。
泰幸も所々で顔を出していますがやっぱりどこに魅力があるのかわからなくて、本編カプがますます苦手になってしまいました。

お互いに不干渉でありながら惹かれ合うことの許されないサガンとラグエルに待っていた結末は、こうなる以外にどうしようもなかっただろうなと思うものの、けっこう切なかったです。
ラグエルを救おうとサガンが翼を出そうとして出すことのできなかったシーンは泣けました。
…そしてここではちゃんと間に合ってくれたベレト、やっと面目躍如でしたね。
ハッピーエンドなんだけれどもそれからふたりはどうやって生きていくのか、果たして奇跡は起こるのか、その後がすごく気になって、エロ度の高いお話でしたがそれと同じくらい切ない読後感が印象的な作品でした。

「蜜なる異界の契約」(ベレト×泰幸の本編)

「蜜なる異界の契約」 遠野春日 / ill.笠井あゆみ

大きく広げた漆黒の翼、威圧感を纒う美貌―極道に絡まれた泰幸の前に現れた、黒ずくめの男・ベレト。眼力ひとつで泰幸を救った男はなんと魔界の王子!父の逆鱗に触れ人間界に追放処分になった身だった―。心も自在に読むベレトは半身半疑の泰幸に「願いを叶える代わりに精気を吸わせろ」と契約を迫ってきて!?雄大な森林から一瞬で夜の砂漠へ…連れ去られ抱かれるエロティックラブ。

笠井さんのイラスト目当てに購入した一冊。この一年、定期的にBL小説の挿し絵を手掛けてくれて嬉しい限りです^^この先もぜひぜひこのままお願いしたいです!
…とはいえ、あらすじを読む限りあまり好きではないどファンタジーな設定だし実は初読み作家さんだしどうしよ…、と実はけっこう悩みました(汗)。
で、やっぱり個人的にBLでファンタジーは鬼門のようで、読み進むのにかなり時間がかかりました…。

ある過去の出来事が原因で自堕落な生活をしている泰幸(受)は、暇つぶしに二丁目界隈でセフレの男とともに美人局をやっていましたが、それが界隈を取り仕切るヤクザにばれてしまう。窮地に立たされた彼の前に現れたのは、追放の憂き目にあった異界の王子ベレト(攻)。
泰幸を救い出したベレトは、お前の願いを叶える代わりに精気を分け与えろ、とよくわからない契約を交わすよう迫ってきます。
始めは半信半疑だった泰幸でしたが、ベレトが頭の中を読むなど人とは思えないことをするのを目の当たりにして嘘ではないと信じ、ベレトと契約を結ぶのですが…。

ベレトは真の姿の時は巨大な黒い翼を持っていて悪魔なのかなという感じですが、作中ではそれとはっきり書かれてはいません。捉え方によっては吸血鬼のようでもあり淫魔のようでもあって、その辺は読み手の想像にお任せしますという感じです。
私はセックスによって相手から精気を得ている姿にこれは淫魔だ! と思ってしまいました(笑)。
彼は異界の王子らしく傲岸で、そして多情な男。追放の原因も、父王の若い愛妾に手を出したためという筋金入りです。
そのベレトが何故か気に入った泰幸は、人に裏切られた過去と生い立ちが原因で定職にも就かずかなり自堕落に生きているいわゆるニート。ろくでなしなくせにプライドは高いという、ちょっと面倒くさいタイプです。
そんなふたりが契約を交わしベレトは泰幸と交わることで精気を得るようになるのですが、ベレトが衰弱してしまった泰幸に精気を半分返すというおおよそこれまでの彼からは考えられない行動に出たり、泰幸がベレトの翼が見たいということ以外に叶えてほしい望みが思い付かなかったりと、ギブアンドテイクな関係とは違うものになってしまい、ふたりともが戸惑ってしまうという。
その後、泰幸の過去絡みで一騒動が起き、それがふたりの関係を変えてしまうきっかけになります。

読み終えて感じたのは、ファンタジー設定な部分がBLに上手く溶け込んでいないなーと。
冒頭、泰幸がベレトを異界の存在であると信じるくだりはくどいわりにちょっと説得力に欠けていて、ここで引っかかってしまったがために後々尾を引いた感が。。
そして何より泰幸に特異能力があるっぽいというかなり含みのあることを書かれている割に、結局ベレトの目に泰幸が留まったのは容姿や相性が良かっただけのことなのかとか、肝心なところが肩透かしになっているのが残念でした。もし本当にそれ「だけ」の理由で泰幸が選ばれたのだとしたら、泰幸にそれだけの魅力があるのかも疑問です。
まぁでも人外攻めのお話なので、瞬間移動して月の○漠みたいなシチュでHしたり最中に舌が伸びたりといった美味しさはあるので、そういうのがお好きな方は愉しめると思います。

私は主役のふたりよりも、ベレトの従者サガンが好きです(笑)。笠井さんの口絵が素敵すぎるということもあるんですが、終始ツンとしているのがたまらない(笑)。
あとがきによればサガンのお話も考えてらっしゃるそうで、それはかなり読んでみたいと思ってしまいました。

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