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  • 2014.07.28 Monday
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ライトBLへようこそ

「ぱふ」と「活字倶楽部」のスタッフが立ち上げた企画・編集プロダクション「桜雲社」の本ということで手に取りました。
そして「ユリイカ」のBL特集、「このBLがやばい!」と読んできて、これがいちばんしくりくる「BL案内本」だと思いました。タイトルに「ライト」と銘打っているのもわかっているなという感じです。

充実したBL漫画・小説ガイドにBLの成り立ちについてなどこれからBLを手に取る方・初心者にもわかりやすいBL案内としての内容に加えて、ヤマシタトモコさん、えすとえむさんのインタビューや、雲田はるこさんと阿仁谷ユイジさんの対談(!)などの豪華な企画も詰まっています。

ピックアップされている作家さんは、草間さかえさん、日高ショーコさん、秀良子さん、腰乃さん、中村明日美子さん、榎田尤利さん、木原音瀬さん、凪良ゆうさんなど有名どころばかりですが、この他にも「学生 青春」「年の差 身分差」「業界・職業」「シリアス 痛い」「ファンタジー」などなどジャンルごとに様々な作品が取り上げられてますので、作品ガイドとしても充実した読み応えです。
小説もちゃんと取り上げられているのが嬉しいですね。中には中原一也さんみたいにオヤジものじゃなくてコレを!?な作品をピックアップしていたりして、面白いです(笑)。
(しかし小説には学園・青春ものが見当たりませんねー。少しくらいはあってもよさそうなものなのに、やはり若い読者層が獲得できていない表れでしょうか。ちょっとさみしい)

この他、ゲーム・CDガイドや何気に詳細なレーベルガイド(でも竹書房のところは間違ってますね)、そして良い感じなセレクトの匂い系ブックガイドなどがあり充実しています。
匂い系に加賀○彦作品が挙げられていたのにはニヤニヤしてしまいました(笑)。
あと実は案外わかっていないBL用語解説が個人的には重宝かも(笑)。

もし初心者にBLガイドブックをすすめるなら、私はこれを選びます! そのくらいいいガイドブックです。
この次は是非、「ライトBL」よりもうひとつ上の中級者以上向け作品ガイドを出してほしいです…!


…さてさて、年内に上げられるのはここまでかな。
皆さまどうぞ良いお年を!

このBLがやばい! 2013年度版

ランキング結果を見ては毎度私の好みとまるで合わないなーと毎年スルーしていたこの本、今年は小説ページ増量ということで初めて購入&読んでみました。

…やっぱり合わないですね。
そして集計方法(BL有識者って誰・笑)や対象タイトルが2011年10月〜2012年9月発売作だったり(9月刊の作品は明らかに分が悪いですよね)と疑問があったり、どうにもすっきりしない企画だなーというのが、初めてちゃんと見ての感想です。
そして若い人に向けた編集なのかキャラクターランキングとか、ノリ的についていけない部分がありました。
っていうかそもそも人気作品にしか注目のいかないランキングというものに興味がわかない…(つまらないヤツで申し訳ありません;)。

そして自分の好みが如何にマイナーなのかがよくわかりました(苦笑)。
いまさらそれを再確認してどうするな結果ですが(笑)、そもそも私はBLは小説ばかりで漫画はほぼ読まないですからね。漫画がメインという時点で求めるものが既に違うという気はします(笑)。

ランキングの他にもSHOOWAさん、宝井理人さん、凪良ゆうさんのインタビューや中村明日美子さんと雲田はるこさんの番外編ショート漫画など、お目当ての作家さんがおられる方には嬉しい企画もあります。
…そして評価が低いのは、明日美子さんと雲田さんの本編を読んでいないため今回の目玉ともいうべきおふたりのショートを読んでいないからです。。ファンの方には、これだけでも嬉しい一冊ではないかと。

…以下、ランキング結果含みますので、見たくない方はお気を付けください。

ユリイカ 2012年12月号 特集BLオン・ザ・ラン!

評価:
青土社
(2012-11-27)
コメント:ユリイカ 2012年12月号 特集BLオン・ザ・ラン!

もっとさっさとUPするつもりだったのに、案外時間がかかってしまった。っていうか、年末の忙しさをナメてましたね;一段落着いたので、上げられるだけ上げてみようと思います(笑)。

というわけでまずは。
ユリイカがBL特集を組んだので、普段はあまり手に取らない「BL案内書」の類を読んでみました。
この他に読んだのは「このBLがやばい!」と「ライトBLへようこそ」。順次感想書きます!

というわけでまずユリイカ。
ユリイカはこれまでも2回増刊でBL特集を組んでいますが(2007年5月、12月)、今回は本誌そのものに登場です。
思想雑誌ですがもともと漫画やアニメなどのサブカル系の特集を組むことが多く、それでも「BL」の文字を表紙にでかでかと載せるのはかつてなら躊躇されたのではと思います。それが本誌に登場とは、それだけBLが一般に認知されつつあるということでしょうか。
ヤマシタトモコさん、雲田はるこさん、ARUKさん、木原音瀬さんのインタヴューと水戸泉さんの寄稿に加え、各著者によるBL論や対談、オススメの作家さん紹介などの内容。
BL論は社会学者の方が書かれていたりするのでちょっと小難しく見えるかもしれませんが、目から鱗なものもありますので面白いです。色々なBL論が読めるので、共感できる! というものがきっとあるはず。
ただ、私がそうだったんですけど;著者さんたちの本を既に読んでいる方には特に目新しくもないかもしれません。
そんな中、まど☆マギなどの魔法少女もの男性愛好者と腐女子との間に共通項のあること、なのに女である腐女子にばかりに性を語らそうとする圧力が存在している矛盾を突いた石田美紀氏の「成熟と自由」と、大阪堺市図書館のBL小説排斥の実態を追った熱田敬子氏の「「BL」排除からみえた差別と性の享受の萎縮」が読み応えありました。

とはいえ、BLは9:1の割合で小説ばかり読んでいる私には不満が残った点も。
いちばん最初のBL特集「腐女子まんが体系」はBL漫画のみの特集だったので小説読みの私はスルーしたのですが、その次に出た「BLスタディーズ」では漫画だけでなく小説も取り上げてほしいという声に応えて小説も登場して、それが結構読み応えがあったので今回も期待したのですが、、、
…小説に割かれているページが減っている!
雑誌なので連載や投稿のページもあり特集号のように丸々一冊使えないためこれまでよりもボリュームダウンしてしまうのは仕方がないですが、そのしわ寄せがどうにも小説にばかり来ている様に見えるのは気のせい???
…っていうか、なんか元に戻りかけてる??

結局現状ではBL=BL漫画な愛好家さんや研究者さんしかいないのかもしれませんね。
対談や寄稿を読んでいると、そもそもこのひとたちはBL漫画ほどはBL小説に情熱を持っていないのだろうな、と思いました。
やはりインパクトの強い漫画の方に目が行きがちなのかなとか、ジャンルそのものがサブカルである漫画のようには冒険や新境地開発のできない小説には魅力を感じない人も多いのかもしれません。
確かに漫画に比べて小説は活気がなくなっている気がします。この数年で姿を消したレーベルもあるし、読み続けているとどうも業界全体がマンネリ化しているなともどかしく思うこともある。
でも前回以降BL小説にも変化はあったと思います。3Pや複数プレイなどのエロ特化作品の増加(そういうレーベルもできましたよね)とか、以前は避けられていた痛いシーンなどがみられるようになったとか、ゴージャス攻めとは間逆の攻めが増えてきたり、「オヤジ」の年齢が上がってきたり子持ちBLが増えたり…
…書いていて段々小説読みの年齢が上がってきている現われなのではと思ってしまいましたが(笑)、この5年間なんの変化もなかったわけではない。そのあたりを漫画なみに熱く語ってくださる方が現れないかと思わずにいられませんでした。
せっかくBL特集の企画なのだから「漫画に対して小説は…」と言うのではなくて、盛り上げるような書き方をしてほしかったですね。こういう企画でちゃんと取り上げないと、特に新規の方からは益々注目されなくなるんじゃないかと思います。
そしてこういう企画で毎度名前の挙がっている作家さんばかりを取り上げるのではなくて、ユリイカならではのもっと別のアプローチをしてほしかった。

それから、全体的に取り上げられている作家・作品に偏りがあるなぁと感じました。
バランスのいい印象だった前回に対し、今回はいわゆるサブカル系の作家さんや、一般でも活躍している作家さんばかりにスポットライトが当たっているような。
…いや、そういう作家さんや作品がヒットしているのはわかるんですが、BLは決してそれだけではないですよね?
BLを超えることや一般でも受けることばかりが評価される基準ではないはず。
これでは一般に認知されて嬉しい! と騒いでいるだけに見えかねません。
そして、都条例可決前後から問題になっている性描写が生んでいる軋轢についてはほとんど触れられていないのも気になります。
今年リブレからついに18禁雑誌が出ましたが、これは業界ではかなり大きな話題だったと思うのにそれもスルー。
こういう紙面にした編集側の意図は何なのだろうと思いました。

恒例の作家の紹介も、前回は作家一人につき1ページで作品ガイドとしても読めたのに、今回は1ページに3〜4人のペースに縮小。はっきり言って見づらいです。
更に書き手が熱く語っているのもあれば経歴を並べただけみないなのもあるなど作家ごとに文字数にかなりばらつきがあるのも気になりますし、これまでに取り上げた作家はなるべく避けたとしておきながら、前回と被っている作家さんが33人中8人いるのも疑問。
そして案の定小説家は極端に少ないし、ガイドとしては役に立ちません。

ユリイカならではのBL特集を期待したのに、これでは他から出ているものと対して変わりがない印象が拭えませんでした。

…とまぁ、BLといえば小説ばかり読んでいる私には不満の残る内容でしたが、インタヴューの載っている作家さんのファンの方やBL論に興味のある方には楽しめる内容だと思います。

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