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  • 2014.07.28 Monday
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HOLLY MIX

評価:
安芸 まくら,尾上 与一,木原 音瀬,さと みちる
(2013-10-30)

Holly NOVELS(ホリーノベルス)8周年書き下ろし番外編集。人気タイトル作品の、その後から過去まで、それぞれの恋人たちの優しいシーンを集めてみました。本編後はどうなったのか、あの時どうだったのかが、本書でわかります。

ホリーノベルス創刊8周年記念の企画本。これまでホリーノベルスから出た人気作品の描き下ろし番外編の詰め合わせです。

収録作品は、
小説…尾上与一(イラスト:黒沢要)『二月病』番外編「真夏の花』/さとみちる(イラスト:秀良子)『日月星、それからふたり』番外編「日月星、その後のふたり」/尾上与一(イラスト:牧)『碧のかたみ』番外編「間宮」/木原音瀬(イラスト:小椋ムク)『リバーズエンド』番外編「end roll」/安芸まくら(イラスト:深井結己)『明日も愛してる』番外編「今日も愛してる」
ショート漫画…草間さかえ『生田さんちのこめ王子』番外編「王子としんまい」/黒沢要『二月病』番外編「青嵐」

私はこの中で本編を読んでいる二作品の番外編、尾上与一さんの「間宮」と木原音瀬さんの「end roll」のみ読みました。
こうした本編の番外編を収録した企画本は本編未読作品があるとなんだか損した気分になりもしますが、小冊子のように入手方法や期間が限られないのでありがたいですね。


「間宮」 尾上与一 / ill.牧 (「碧のかたみ」番外編)
★★★☆☆
ラバウルに補給船「間宮」が寄港した時のことを描いたお話。
甘いものが大好きな恒が、間宮の訪れを子供みたいに楽しみしている様子が可愛いです。
それに嫉妬した六郎(笑)の「俺と間宮どっちが好きだ」の問いに迷いなく「間宮」と答えていたり(笑)。
でも、無二のペアである六郎のために体を張って補給品争奪戦に参戦する姿に、恒もとても六郎が好きなんだなと思いました。
ふたりの絆を物語る「牛缶」にはじーんとさせられましたが、恒らしいオチがついているのがいいです(笑)。
過酷な戦場での束の間の安らぎが微笑ましく描かれたお話でした。


「end roll」 木原音瀬 / ill.小椋ムク ( 「リバーズエンド」番外編)
★★★★★
実は当初、この「HOLLY MIX」は購入するつもりはなかったんですが、「リバーズエンド」のその後のラブラブなふたりが見られると聞いてそれ読みたさに買ってしまいました(笑)。
小椋ムクさんの「キャッスルマンゴー」 が大好きで、木原さんの「リバーズエンド」も期待したものの十亀の過去編「リバーズエンド」は別として「キャッスルマンゴー」の後のお話「god bless you」で恋人になったふたりの甘々なシーンがほとんどなくこれで終わるのは消化不良だなと思っていたので、そういう部分が読めるのなら! と。
ところが今回も予想を裏切られでした、いい意味で。ラブラブ甘々なお話よりもよほど余韻の残る、まさに十亀の「エンドロール」なお話にじんわり涙が出ました。

本編から10年以上がたち、十亀は世界的な映画監督に、万は若きホテルの経営者になっています。
十亀の次の映画では自伝的な内容を撮ることに決まるも、脚本担当の吉田が自分のことを語らない十亀についてどうアプローチしたらいいのかと悩んでいることから始まるお話が、悟、吉田、磯野、二宮、万、十亀と次々に視点を変えながら進んでいきます。

何よりまず、「god bless you」で結局映画はダメになってしまっていただけにその後の映画監督として成功してる十亀の姿に安堵しました。
「キャッスルマンゴー」で愛されキャラとして描かれていた悟が実は出来のいい兄にコンプレックスを抱き続けていたりとか、脇キャラに視点が置かれたことで見えてきた本編では気付かなかった部分が妙に印象的でした。
そして二宮の「十亀は、もっともっと有名になって、金持ちになって、豪邸に住んでクルーザーに乗り回してもいい男なんだよ」という言葉には泣けました。
他の馴染みの面々もちゃんと健在で、10年経っても十亀と万と周囲の絆は変わっていないんだなと感慨深かったです。
因みにあのホテルキャッスルマンゴーは区画整理で解体されていました。

万の家族に対して引け目を感じていたりと十亀の臆病なところは相変わらずでしたが、新しい命の誕生が彼にも新しい家族を与えるきっかけをくれます。これで彼の臆病さが少しでもなくなればいいと思いました。
一方の映画は、万の提案で十亀のつらい過去をそのままなぞるのではなく希望のあるものへと変わります。
せめて映画の中でだけは、俊介や小春が幸せになってほしいという十亀の想いが切ないですね。
と同時に、彼らは映画というフィクションの中でしか幸せになれなかったというある意味残酷な現実を突きつけられている気もして哀しかったです。
そのフィクションがいつの間にか現実の十亀に溶けるように重なる終盤は、切ないと同時にすごく美しい。
この時やっと十亀は、過去を受け入れられたのではないかと思いました。
いろいろとほろ苦いラストにこの物語はこのお話を読まないと「終幕」にはならない気がして、木原さん本当に当初はこれを書く予定じゃなかったの? と不思議に思ってしまったほど。
読むことができてよかったです。

「クラウンヒル国際貿易」(朝南かつみさんの漫画収録アンソロジー)

レーターさんの漫画が続いたので、これも。
朝南かつみさんの、たぶん唯一のオリジナル漫画が収録されているアンソロジーです。カバーイラストも手掛けられているのがまた嬉しいですね^^
二次の方で漫画を描かれていたのは知っていましたがオリジナル作があるとは知らなくて、幸運にも手にすることができました(eさま本当にありがとうございます^^)。
「クラウンヒル国際貿易」という架空の企業を舞台にそれぞれの作家さんがそれぞれの部署を担当されている(全てオリジナルです)というちょっと変わったアンソロジー本で、朝南さん以外の作家陣は橋本あおい、高橋ゆう、かいやたつみ、タクミユウ、高岡七六、井波はじめ、いさか十五郎、カマタアツキ。
でも今回は、感想・評価ともに朝南さんの「恋愛社外秘」のみです。

「恋愛社外秘」 朝南かつみ
★★★★☆
海外事業部輸出課と経理部の攻防と同時に、美人だけどキツい輸出課主任の菅沼をめぐる男たちの攻防を描いたお話で、16Pとページは決して多くないのに、その限られた中で5人のタイプの違う男たちを描いているという美味しい内容。
菅沼さんの色香と彼を挟んで火花を散らしているちょっとおっさんな課長の有馬とワイルドな容姿(髭…!)なのに慇懃な幹田の魅力にくらくらしつつも、いちばんのお気に入りは菅沼に八つ当たりされたりとどこか貧乏くじ引いてるメガネ男の鈴木です(笑)。気苦労が多そうだ(笑)。新人の村上もまだまだウブな感じがかわいらしいです。
そんなキャラの魅力はもちろん、お仕事BLとしての読み応えもたっぷりあったり(笑)。経理の細かさはどこも同じですね(笑)。

実は朝南さんの漫画を見たのはこれが初めてでした。そして想像以上の上手さにびっくりしました。
2005年とちょっと前の作品ですので、絵柄は馴染んでいたここ数年のものよりかわいらしい感じですが、しっかり朝南さんですよ。
イラストでもそうでしたが、朝南さんてちょっと変わった、他の方は中々描かないような構図を描くことが多い方だったと思いますが、漫画でもそうだなと。それが画面に動きを出していて、硬い印象が全然なかったです。キャラの表情も豊かだし線もとてもきれい。描き慣れているのだなと思いました。
エロなシーンはありませんが、働く男が主役のこの作品にはない方がむしろいいのかな(笑)。そのものがっつりがなくても、働く男はセクシーだし(笑)、実は微妙な関係にある彼らはどことなく色っぽい。それだけで十分でした。

これ以降は漫画を描かれてなかったようで、こんなにクオリティの高い作品を描ける方ならばもっと見てみたかったと思えてなりません。この作品の彼らをもっと見たかったとかその後が気になるとか、もう見ることができないのが本当に残念で哀しい。
でも、これが読めたことに感謝でいっぱいです。

ラブコレ 6th anniversary

ラヴァーズ文庫創刊6周年記念BOOK☆
「愛憎連鎖」「タンデム〜狂犬と野獣〜」「銀月夜」の番外編!各イラストレーターによる特別描き下ろし漫画を収録!!


…今更ですが;「狂犬と野獣」シリーズ本編の感想は書きましたがこれはまだだったので取り上げてみました。番外編「黒い傘」が収録されているラブコレ6thです。イラストの小山田あみさんのラフ画とショート漫画も見られるのがまた嬉しいところ♪

毎年恒例のアニバーサリー企画ものなので、他の作品の番外編も。収録内容は以下の通りです。

・「光と闇」バーバラ片桐/ill.奈良千春(「愛憎連鎖」番外編)
・奈良千春ラフ画集
・「黒い傘」沙野風結子/ill.小山田あみ(「タンデム」番外編)
・小山田あみラフ画集&ショート漫画
・「帰る場所」夜光花/ill.高橋悠(「銀月夜」番外編)
・高橋悠ラフ画集&ショート漫画

…でも「タンデム」以外の本編を読んでいないので、他はスルーします。。
ってなわけで、感想は「黒い傘」のみ。

一作目「タンデム」終了後。
そろそろ欲求不満になってきた靫は手ごろな女相手に愉しもうと、そういう時に利用しているバーに行きますが、そこには何故か峯上の姿が。そして結局峯上に邪魔をされる形になり、靫は小雨の降る路地裏で峯上にやられてしまう(素股ですが・笑)。

峯上が語ったところによれば、彼は靫が考えていた以上に前から靫という男をマークしていたそうで、どっちがどっちを利用したんだかな事実が明らかになっています。
登場しているバーテンダーは、この時点では名前は明かされていませんが二作目の「落園の鎖」以降で顔を見せているマチですね。
他にもチワックス宮木も登場して、靫にしっかりイジられています(笑)。しかし「よんぴ」って(笑)。それに対する返しが靫らしくて可笑しかったです。

小山田さんのラフ画&漫画は、ファンには嬉しいサプライズでした! ラフ画なんて、そうそう滅多に見られないですもんね!
漫画がまた、靫がタンデムで絶対しがみついてこないとかそれに峯上がぶすっとすねちゃったりとか、ふたりのキャラを見事に捉えていて笑えます(笑)。番外編の方ではとほほな目に遭わされていた宮木が、靫を何気に追い詰めているのも可笑しい(笑)。でも後々10倍返しでお仕置きされそうですよね!(笑)

というわけで、これだけで十分愉しめる内容でした♪

それにしても、ラヴァーズさんのラブコレ企画は普通に店頭で購入できていいですよね。他のレーベルが○周年記念の度に既刊購入やら応募券やらなにやらの負担が多くて期間も限られる小冊子企画を立てるのに対して、とても良心的だと思います。
他社さんも見習ってほしいもんだと思うのは、私だけでしょうか??

「狂犬と野獣」シリーズ
 ・「タンデム 〜狂犬と野獣〜」
 ・「落園の鎖 〜狂犬と野獣〜」
 ・「堕楽の島 〜狂犬と野獣〜」
 ・ラブコレ 6th anniversary(番外編「黒い傘」収録)

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