calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

latest entries

categories

category 2

archives

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2014.07.28 Monday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

「探偵は止まり木で眠る」 伊郷ルウ / ill.小山田あみ

バー《セラフィム》のオーナー・睦月は、三年前に最愛の人をなくし、恋愛などする気もなく過ごしていた。探偵である杉崎の口説きにも、応じるつもりはなかったのだが――「試してみればいいだろう?」抱かれる側など経験したことのない睦月を、杉崎は強引に組み敷いてきて……!?

なかなかお目に掛かれない攻め同士の恋に小山田さんのイラストと、かなり好みの内容だったので期待しのですが、ちょっと期待しすぎたかもしれませんでした…。

35歳の睦月(受)は3年前に叔父であり最愛の恋人だった人を亡くし、以来恋をすることなく恋人の残したバーを引き継いで生活しています。その睦月に、ある夜バーの客で探偵をしている5つ下の杉崎(攻)が「俺とやらない?」と誘ってきて、その後は熱烈に口説き始める。
睦月はゲイですが、ずっと相手を抱いてきた側―つまり攻めなのですね。だからいくら熱心に口説かれても、そもそも杉崎に抱かれる気がない。亡き恋人のことが忘れられないこともあって、睦月は杉崎の想いに応えられないと返すのですが、杉崎は全く諦める気配を見せません。
そんな杉崎に振り回されていくうち、彼に対する睦月の感情に変化が表れて―という内容が、月と杉崎双方の視点で交互に描かれていきます。

攻めっぽい受けとか受×攻みたいなのは時々見かけますけれど、BLで出会ったふたりが両方とも攻めというのは珍しいと思います。
私はもともと攻×攻なお話が大好きなので、この設定は興味津々、期待しまくりました(笑)。
リバ要素もあるだけに人によっては地雷だと思いますが、これってBLならではというかBLでしか見られない面白さだと思うのです。

そして苦手な方にも無理なく読めるような配慮がされている気がします。
睦月は傲慢な俺様タイプでもやんちゃ系でもなく、客でもある杉崎に終始丁寧な喋り方をする落ち着いた大人です。女々しいところはないですけれども、完全に攻め属性なタイプでもない。杉崎に惹かれるようになっても彼を抱きたいという思いが起きないので、どちらが攻めになるかで争うことにもなりません。正直、睦月はもうちょっと攻めっぽい感じでも良かったのになーと物足りなかったほどです。
そんななので、杉崎とは身長や体格が変わらないというくらいだし攻め同士といってもそんなに極端な感じはせずこれなら拒否反応起こす方は少ないのではと思いました。
杉崎はちょっと強引なところのあるおおらかなタイプ。彼が諦めることなく口説き続けることで恋人を亡くして以来ずっと恋をしてこなかった睦月の心が動くわけですが、ずっと攻めだった彼が抱かれる側になれるのか? という命題がお話の核になっています。
なのでそこだけに焦点を合わせて欲しかったんですが、杉崎の探偵業のエピソードが入ったり終始お話には関係のない脇キャラが多く登場したりで散漫な印象になったのが残念。あくまでふたりが恋人同士になれるまでを追ってほしかったです。まぁ、タイトルに「探偵〜」とありますから仕方ないのかなと思いますけれどもね…。

ぎりぎりまでふんぎりのつかなかった睦月ですが結局収まるところに収まって(笑)、ずっと年上を抱いてきた彼が今度は年下に組み敷かれるのかーと思うと、これってやっぱりBLならでは♪…と思ってしまいました(笑)。
そしてエロシーンは、攻めだった男が受け入れる側の苦しみを理解するみたいな感じで甘さはあまりないんですけれども新鮮です(笑)。
でも、よくよく考えてみれば杉崎もいろいろ隙がある気がして、著者さんがあとがきで触れられているようにこのふたりならいつの間にか逆転…というのもありそうな気がしました(笑)。

| 1/1PAGES |