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  • 2014.07.28 Monday
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「サクラ咲ク」 夜光花

高校生のころ三ヶ月間行方不明になり、その間の記憶をなくしたままの怜士。以来、写真を撮られたり人に触れられたりするのが苦手になってしまった怜士は、未だ誰ともセックスすることが出来ずにいる。そんなある日、中学時代に憧れ、想いを寄せていた花吹雪先輩――櫻木と再会する。櫻木がおいかけていた事件をきっかけに、二人は同居することになるが…。

待ちに待った「忘れないでいてくれ」のスピンオフ、遂にあの花吹雪先輩の登場です!

高校時代に3ヶ月間失踪していた過去がある怜士(受)。その間何があったのか記憶は一切なく、この出来事は明るい少年だった彼を変えてしまい、29歳になった今でも深く影を落としています。
怜士はあるとき、中学時代の先輩で憧れの人だった櫻木(攻)と偶然再会します。昔からマジックが得意なことで有名だった櫻木は今はちょっとした探偵業をしていて、怜士はある偶然から櫻木の仕事を手伝うことになるのですが、それが元でトラブルに巻き込まれ、身の安全のためにとしばらく櫻木の部屋に居候することに。
昔のまま心が広くおおらかな櫻木と生活を共にするうち、怜士は自分が未だに櫻木に恋をしていることを思い知らされます。けれども怜士は、暗い過去を持つ自分は櫻木には相応しくないのだと卑下せずにいられない。そんな怜士の姿に、櫻木は過去に何があったのかを知るべきだと言い出しますが…。

「忘れないでいてくれ」では名前だけの登場で、いったいどんな人物なのか興味深々だった花吹雪先輩こと櫻木ですが、…かなりの天然さんでした(笑)。塚本みたいなもっと胡散臭い感じなのかと勝手に想像していたので予想外でしたが、さすが夜光さん、こういうキャラを描くのが上手いですね!(笑)
その櫻木の後輩で、ずっと恋をしていたワケアリ青年・怜士が主人公です。
怜士は記憶に無い失踪した過去が原因で後ろ向きな性格になってしまっていますが、それだけではなく頭に血の昇りやすい、そしてキレたらちょっと手に負えないというやっかいな性分の持ち主でもあります。
BLでこういう状況にある受けってじめじめうじうじしているだけで何だかなーと思うことが多いですが、キレやすい怜士は悪党にタックルかましたり頭突きを喰らわしたりと意外な活躍(?)をしてくれて、そこが好きです(笑)。

怜士に一体何があったのかを探るサスペンス色の強いお話からは、目が離せませんでした。
事件以降は人に触れられることとカメラが苦手になっていたりと、失踪事件が玲治に落としている影はかなり暗い。それって…、とつい嫌な想像をしてしまう要素が強いだけに、過去と向き合うことを恐れる怜士の姿が見ていて苦しいです。
そんな怜士に、負い目を感じる必要はない、何があったのか事実を知るべきだと言う櫻木の考えは正論なんですが、同時に当事者でないから言えることでもあるという怜士の思いも、被害者としては当然のものだと思うんですよね…。そこのとがどう決着されるのかも含めて、目が離せなくなりました。

そんなハラハラさせられっぱなしのサスペンス面にばかり目が行ってしまいますが、ラブの方もある意味それと同じくらいヒヤヒヤさせられました。
…櫻木がとんでもなく天然で、色恋沙汰を超越した浮世離れしたところがあるためなかなか恋愛に発展しなくて、これ、ちゃんとふたりはくっつくのか? と(笑)。
怜士の抱えているものが深刻なわりにお話がそこまで重苦しくないのは、櫻木のこうしたどこか脱力させるキャラのお陰だと思います。

そんな櫻木の存在が怜士の救いになって、怜士の呪いを解いて新たな魔法をかけていくというラストはじーんとしました。
でも、魔法をかけたのは、櫻木だけではなく怜士もなんじゃないのかな。このお話、誰かに執着することを知らなかった櫻木が恋を知るまでのお話でもあると思うんですよね。
お話は怜士視点で進むため、そうでなくても天然な櫻木の思いや考えはよく見えてきません。体の関係はしっかりできた後も「付き合ってないよね」とか言っちゃうような櫻木が実は知らないうちに怜士に惹かれていたという顛末に、恋焦がれる苦しみや歓びを知らなかった櫻木の心に怜士が恋の魔法をかけたんだなと。
どうでもいいんですが「言葉攻め」が個人的にかなりツボでした(笑)。
怜士が失業中でも彼なりにやっていた仕事はどうするんだろう? とちょっと引っかかってしまいましたが、ふたりがきれいなハッピーエンドを迎えられてよかったです。

前作の清涼、秦野、そして塚本も登場していて、特に清涼はお話にもかなり深くかかわっています。私は清涼が大好きなので、予想よりも活躍していることにニヤニヤです(笑)。それにしても大輝って誰だと思ったら、そういえば清涼の本名でしたね(笑)。
そして清涼の例の能力が今回も活躍していますが、いくら櫻木のマジックに慣れているとはいえ怜士が能力のことをわりと早々と信じるのがちょっと気になってしまいました;
ところで、最後まで読んでもナゾなのは塚本だったり(笑)。彼は単なる変わり者なのか、それとも…? と色々考えてしまいました(笑)。

イラストについて。本作は朝南さんへの追悼を込めてイラストはありません。
朝南さんの一周忌が明けて刊行されている他のスピンオフ作品がどれもレーターさんを変更しての発表になっていることを見ても、本文イラストはなくてもカバーにはイラストが付くのが当たり前のBLで、この体裁での刊行は勇気のいることだったと思います。
なのに敢えてイラストなしで出した夜光さんの想いに、涙が出てきました。
そして読みながら朝南さんの絵を想像してしまった私は、このお話がイラストなしで良かったと思ってしまいました。そのくらい、朝南さんの絵のイメージが強いというか、他の方の絵では想像できないお話です。イラストがないのに不思議なものですね。
そして、もしも朝南さんがこのお話のイラストを描いたとしたら、いったいどんな怜士や櫻木を見られただろうかと思わずにもいられませんでした。
改めて、ご冥福をお祈りします。

「忘れないでいてくれ」(清涼と秦野の本編)

「忘れないでいてくれ」 夜光花 / ill.朝南かつみ

他人の記憶を覗き、消す能力を持つ清廉な美貌の守屋清涼。見た目に反して豪放磊落な性格の清涼は、その能力を活かして生計を立てていた。そんなある日、ヤクザのような目つきの鋭い秦野という刑事が突然現れる。清涼は重要な事件を目撃した女性の記憶を消したと詰られ脅されるが、仕返しに秦野の記憶を覗き、彼のトラウマを指摘してしまう。しかし、逆に激昂した秦野は、清涼を無理矢理押し倒し、蹂躙してきて―。

もうじき花吹雪先輩編が出るので、久々に読み返してしまいました。
夜光さん作品ではダントツに好きなお話です^^

人に触れることで相手の記憶を覗くことができ、更にその内容を書き換えるという不思議な能力のある清涼(受)は、その力を使って怪しいクリニックを経営しています。
ある時、清涼は偶然自分の受け付けた男が強姦の常習犯であることを知ってしまい、セラピーと見せかけて破滅させてやろうと企み実行するのですが、男を追っていた刑事の秦野(攻)がことの成り行きに不審を覚え、清涼のもとへとやって来て詰ります。
それに苛立ちを覚えた清涼は腹いせに秦野の心を覗き込み、そこに潜んでいた過去のトラウマを曝しますが、逆上した秦野に犯されてしまい…。

最初は無理矢理な関係からスタートするお話ですが、漫画チックな受けの能力と清涼と秦野のキャラが絶妙にマッチしたとても面白いお話です。
こういう特殊能力モノで事件絡みのお話って、ラブ面よりもそっちの方に重点が行きがちでBLとしては物足りないものがよくありますが、これはキャラの魅力も相まってその辺りのバランスが絶妙(エロも含めて・笑)でした。

清涼みたいな能力持ちってミステリアスなキャラが多いと思うんですが、清涼は何だかふてぶてしい(笑)。
秦野に無理矢理やられてしまうも、彼をを煽った清涼の性格がそもそもの原因のような気がして、あまり気の毒に思えません(笑)。からっとした性格なので、その後引きずることもないのがいいです。
このお話は、もう何よりそんな彼のキャラにヤラれましたね!
そして最初は傲慢な奴なのかと思った秦野も、刑事をやっているだけに清涼よりはるかに常識人で、その後清涼のもとに花を持って頭を下げに来きたり(笑・男相手にやることなのかそれはw)面と向かって「好きだ」と言い出せなかったりと、実はヘタレな面のあることも判明してなんだか可愛い印象になっていきます。
彼らは始まりは最悪でしたが、何だかんだと馬が合い、徐々に気の置けない存在に、そして恋人同士になっていくわけですが、そこに至るまでのやり取りが漫才みたいでかなり可笑しいです。
いちばんツボにキたのは、ふたりが付き合ってる付き合ってないの言い出すあのシーン(笑)。BLでこんなに可笑しい告白シーンがあっただろうか…(笑)。

清涼の過去とともに、実はその能力が彼が抱えていた過去に起因していたことが判明するあたりからスリリングな展開になって目が離せなくなります。
悪人は「目には目を」で裁こうとする清涼なりのやり方と、刑事として悪は法のもとで裁かれるべきだという秦野の主張との対比も興味深かったです。
図太そうに見えながらも武装することでしか自分を守れなかった清涼が、自分と同じように子供の頃のトラウマを抱えながらもそれを自分の一部として受け入れている秦野の強さに惹かれた、というのも、ノンケが男を好きになる理由としてとても自然な流れだなと思いました。自分の想いを素直に受け入れるに、もの凄く時間がかっているのが清涼らしいですが(笑)。
けっこう重いものも含んでいるお話ですが、清涼と秦野のおかしな掛け合いが最期まで健在なこともあって、暗い印象にはなっておらず読みやすいのがまたいいですね。

清涼と秦野以外にも、清涼の友人で良き理解者なんだけどとってもうさん臭い塚本や、その彼女で怪しさでは更に上を行っている黒薔薇さん(お気に入りはベットの下ってww)などなどかなりインパクトのあるキャラがお話を盛り上げてくれています(笑)。
朝南かつみさんのイラストも素晴らしくて、キャラがそれぞれに魅力的なのはイラスト効果も大きいです。
そしてお話には登場しなかったけれども、ある意味清涼の恩人でもある花吹雪先輩が気になって仕方がない! スピンオフ読めるのが待ち遠しいです〜

「薔薇の誕生」 夜光花 / ill.奈良千春

薔薇騎士団の総帥であり、唯一の薔薇騎士である啓は、金髪の守護者レヴィンと、赤髪の守護者ラウルのふたりに守られながら、不死者の始祖で初代薔薇騎士でもあるアダムと死闘を繰り広げていた。時間が経つほどに闘いは悲惨になり、誰もが、啓やレヴィンでさえもが傷ついていた。そんななか、啓はある真実に気づき始めて…不死者となりレヴィンとともに生きていくのか、人間としてラウルとともに生きていくのか―薔薇騎士と守護者。逆らうことのできない運命の結末は?

「薔薇」シリーズ第六弾にして最終巻です! 予想外の展開に目が離せませんでした!

アダムを倒す可能性を探るため、アデラの残した助言に従ってレヴィン、ラウルと共にシャーラの屋敷の地下にある幽玄の間に入った啓。そこで彼らが見たのは、薔薇騎士団と不死者誕生の秘密と自分たちのくぐってきた過酷な過去。驚愕と苦悩に翻弄されるも、肝心のアダムを倒す手掛かりを見出だせないまま地上に戻ってきます。
間もなくシャーラの館を欲するアダムが攻撃をかけてきて、その圧倒的な強さの前に啓たちは大苦戦を強いられます。

今回、お話はエリックがレヴィンに宛てた手紙から始まり、その不穏な結びにどうか悲惨なことにはなりませんようにと祈りながらページを繰りました。啓たちがアダムを倒す手立てを見付けられずまったく歯の立たない状態に陥ったとき、かなりひやりとしました。
けれども、そこから意外な加勢もあって急展開。最後はそう来るか! の連続でした。
バレるとあれなので詳しくは言いませんが、結末は悲劇ではありません。途中でもうダメなのかとヒヤヒヤさせられたので、みんなが笑っているラストを迎えられて本当に良かった…! 啓の、レヴィンの決断に涙が出てきました。
啓が薔薇騎士としてアダムに立ち向かえたのは、これまでたくさんの人に愛されて育ったことを彼自身が理解してそれがどれほど素晴らしいことなのかを知ったからでしょう。啓が誰かを必要とするように啓自身も多くの人に必要とされ支えられ繋がりながら生きている。それが人の世界なんですね。そこから逸脱しているアダムという存在を許すわけにはいかなかった、と。

そして最終巻なだけあって、アダムの過去や薔薇騎士団と不死者の誕生など多くの謎が明かされていきます。
これまで全く触れられなかったラウルの過去に、楽観的に見えた彼のこれまでの言動が違ったものに思えてきて切なくなりもしました。あのあとHに雪崩れ込むのはちょっとどうよと思わなくもないですが(それもふたりともと…)、目をつむります(笑)。
Hといえば、このお話の3Pは、攻めふたりが互いに嫉妬し合っているあまり見掛けないスパイスがよく効いていて萌えます(笑)。実は啓とどちらか一方のシーンには全体通じてそれほど萌えなかったんですけれど(汗)、3Pがそれを補完してくれました(笑)。
それにしてもマリアの役回りにはびっくりです。最後の最後ま本心がどこにありどう動くのかが読めなかったキャラでしたが、終始ツンツンしていながら実は…な彼女はこのシリーズでいちばん好きかもしれません。BLなのにね(笑)。

こうして全巻読み終えてみると、ゴシックホラーというよりは少年漫画やラノベ感覚な雰囲気で、ヴァンパイアものというよりはゾンビものでした。
私はヴァンパイアものは貧血を起こしてしまうのでジャンルを問わずダメなんですけれど、これは「薔薇の血族」で啓がレヴィンに貪られるシーンに「うー」となった以外は大丈夫でした。
夜光さんの文体は良くも悪くもライトな感じで耽美な雰囲気や情緒はないですが、その分読みやすく、2段組み全6巻の内容もサクサク読み進められて、もっと長くてもいいとさえ思ってしまったほど。
ただ、ゾンビもの特有の気持ち悪さがあったり登場人物も多く無残な死を迎えたりしているので、そういうのが苦手な方は受け付けられない部分もあるかもしれません。

レヴィンのこともですがギルバートのその後や、ヴィクターはあの後どうなったのか、アダムはなぜ房枝に執着していたのか等々、案外描かれていない部分も多くあって、そこは想像にお任せしますということなのかそれとも外伝やスピンオフがあるのか…、後者を期待してしまいます(笑)。

奈良さんのイラストは、全編通じて荒いというかキャラの顔がちゃんと描かれていなかったりして残念な部分が多かったですが、最終巻となる今回はカバーイラスト、口絵、扉絵、最後の大大円の見開き、どれも大盤振る舞いで見応えがありました。扉絵のやけに目立っている雄心(お気に入りなのか?)は、寡黙な彼のキャラとは違う印象で違和感がありますけれど。
カバーイラストのあれは誰だと思っていたら、…びっくりでした。まさに全てが明かされる時、という感じですね。

ところで、私はこのシリーズはまとめてではなくかなりバラバラと購入したんですけど、どれが何作目なのか全く分からなくて困りました…。
カバーイラストもぱっと見どれも色調やごちゃごちゃした感じが似ているし、うっかり間違ってしまいそうになったほどです。
この作品に限らずBLのシリーズものってシリーズと分かりにくかったり巻数不明なものが多いですよね。買い手にはこれはけっこう不親切だと思います。巻数をタイトルに含めるのが難しいなら、せめて裏表紙の作品紹介でシリーズ何作目とか記入してほしいですねー。こんなに面白い作品なのに、新規の読み手は手にするのを躊躇してしまうのではと心配になってしまいました。

「薔薇」シリーズ
 ・「薔薇の刻印」
 ・「薔薇の血族」
 ・「薔薇の陰謀」
 ・「薔薇の奪還」
 ・「薔薇の守護」
 ・「薔薇の誕生」

「薔薇の守護」 夜光花 / ill.奈良千春

金髪の守護者レヴィンと赤髪の守護者ラウル。ふたりの大切な守護者を取り戻し、啓は薔薇騎士団の総帥となった。そんな束の間の平穏のなか、三人目の守護者であるマリオが騎士団に戻ってきた。ライバル心を隠さず、堂々と啓に好意を示すマリオに、ラウルは苛立ちを増していき、レヴィンは啓に触れなくなり、避けるように距離を置き始めた。一体どうして?レヴィンのことがわからなくなり、啓は焦燥する。どこか歯車が狂ったまま、アダムたちとの闘いに備えるが…愛情と憎悪、少しずつ見え始めた過去、いくつもの想いが複雑に絡み合うなか、啓が薔薇騎士団の誰かを殺すという予知がされて。

もう昨日のハナシなんですが、某ネット書店で注文して届いたBL本がポストに詰まるということがありまして。そこまでならなんてことない話なんですが、同じくネット注文していたものがあった旦那が取りに行ったんですよ。
で、私の荷物が詰まってどーしても他のものが取れなかった旦那が採った解決策は何と…
私の荷物の梱包を破って中身(=BL本)を取り出す、という暴挙だったというT T
ええ、見られましたよ、中身バッチリ。他の人に見られてませんようにと切に願う(マンション住まいってこういう時…涙)。
でもそれより何より腹が立ったのは、取り出すときにそのうちの一冊を痛めつけられたこと。よりにもよって絵師さん目当ての新刊だったというのに、全体がフニャって変形しているし小口は引っかき傷でメタメタだしカバーは折れてるし…。新刊がボロボロになって届くとガッカリ感半端ないっすね! 破られなかっただけマシなのか??
日曜の朝から郵便局の荷物が投函されているのも予想外なら午前中から旦那がポストへ向かったのも想定外だった…。
…因みに、旦那がそうまでして手にしたかった注文品は、寺山○司監修による東○健らゲイ共演のオムニバスCD(気になる方はこちらを…笑)
そして汗みずくになってポストから戻ってきて最初の一言が、
「もうちょっとで紙ジャケCD破るとこやったやんけ!」
(件のCDは紙ジャケだったそうです)
…ええっと、どこから突っ込んだらいいんですか;;
わ、私の大切なBL本が…T T

たわごとが長くなってしまいました;どこかにぶつけたかったのですすみません。。
さてさて、「薔薇」シリーズ第四弾の感想でございます。

ルイスから薔薇騎士団を奪還し総帥となった啓は、守護者のレヴィンとラウルや仲間たちとともに打倒アダムへ向けて備え始めます。
そこにルイスの僭称以来姿をくらましていた三人目の守護者マリオが戻ってきて、啓にまっすぐな好意を向けるのですが、鈍い啓はそのことにまるで気が付かない。そのせいでレヴィンとラウルとの関係がもつれ始めてしまう。

啓が他者が自分に向ける感情を理解できない鈍いタイプだということはこれまでも散々わかっていたことですが(笑)、今回は特にそれが酷いですね(笑)。
鈍感な主人公や主人公一人がモテモテ状態のお話って実は好きではないんですけど(汗)、既に関係を持っている恋人がふたりもいて彼らに翻弄されるというのが、他では見られない面白さだと思います。
それにしても、前回危うく不死者になりかけた経験からラウルがレヴィンの不死者としての苦しみを理解するようになり、このふたりの関係がちょっと変化しているのがいいですね。この先の3人の関係に影響していきそうな(笑)。
それから、啓がなぜラウルとレヴィンは愛せても彼らと同じ守護者であるマリオはダメなのか、そのあたりのことが書かれているのにすとんと納得。もやもやとしていたものが漸くすっきりしました(笑)。
そして啓がふたりに守護者だから惹かれているのではないということがはっきりしても未だどちらか一方をえらぶことができないのは、このまま3人でやっていくということなんでしょうかね?

3人の関係の変容以外にもいろいろとびっくりな展開になって相変わらず読み応えはあるのですが、前回あっと言わされた3Pやそこに至るまでのハラハラ目が離せない展開に比べると、今回はちょっと展開が急というかエピソードを詰み込みすぎている印象です。
前回のラストでその後一体どう使われてしまうのかと期待していたルイスも、冒頭であっけなく倒されていたり、ちょっと肩透かしな部分もあったような。。
そして何よりマリオが気の毒でしたね。
彼は登場は早い段階でしていたけれども主要メンバーとして活躍を見せたのはこれが初で、漸くそのパーソナリティーも見えてきて愛着も出てきたのに…(涙)。
この巻だけの活躍なのはちょっと哀しい。
他にも、予想外のところで姿を消すキャラが数人いて、これは「薔薇の刻印」以来の哀しい巻かもしれません。もちろんこれまでにもいなくなってしまったキャラはいましたが、…クライマックスが近いということですかね。
長い間忘れていただろう「怒り」を覚えたアダムが次にどう出るのか、ハラハラしながら最終巻を読みます…!

「薔薇」シリーズ
 ・「薔薇の刻印」
 ・「薔薇の血族」
 ・「薔薇の陰謀」
 ・「薔薇の奪還」
 ・「薔薇の守護」
 ・「薔薇の誕生」

「薔薇の奪還」 夜光花 / ill.奈良千春

不死者の血を引く者として、薔薇騎士でありながら薔薇騎士団から追われる身となった啓。ずっと啓を見守ってきた守護者であるレヴィンは啓の血によって死にも似た眠りにつき、もうひとりの守護者であるラウルは啓を救うために、宿敵アダムの手に落ちていた。誰が本当の味方なのかさえわからないなか、ふたりの守護者を想い、ときに孤独に囚われる啓だったが…薔薇騎士と守護者、離れることのできない運命が再び動き始める。

「薔薇」シリーズ第4弾。
前回から3年後、青年期編に突入ですが、…面白すぎです!!

啓に「不死者」の血が流れていることを掴んだルイスがそれを武器に啓を追い落とし、薔薇騎士団の総帥に就いてから約3年。レヴィンはいつ目覚めるかわからない眠りにつき、ラウルはルイスとアダムの手に落ち、そして啓は消息を絶ったまま。
薔薇騎士団内ではルイスによる横暴な圧政が続き、アシュレイたちは日々不満をつのらせてどうにかルイスを総帥の座から引きずり下ろそうとしますが、企てを気付かれてしまう。「不死者」出没の調査と称して向かわされた島で抹殺されかかったアシュレイたちは、何とそこで啓と再会を果たします。
祖父・スティーブンと母・マリアによって助けられていた啓はこの3年、強敵アダムに立ち向かうためそしてラウルを救うため、修行を続けていたのでした。
アシュレイたち、そして目覚めたレヴィンと共に、啓はアダムとルイスの打倒とラウル救出に向かいますが…。

いやもう、前回からラウルがどうなるのか、まさか彼まで「不死者」になるのではとヒヤヒヤしていましたが、無事で良かった…!
救出後、生と「不死者」とのはざまを行ったり来たりしている姿は、彼が常は陽気なだけに見ていて辛かったです。ラウルを失いたくない、絶対に「不死者」にさせたくはないという啓の想いは、もはや自分が「薔薇騎士」で彼が「守護者」だからという関係を超えたんじゃないかと思います。
一方のレヴィンは何だか更に紳士度が上がりましたね。

前半は啓の修業の日々の回想とラウル救出の顛末がメインでBLというよりは少年漫画やラノベっぽい展開が続きますが(再会した啓とレヴィンが洞窟でやっちゃうシーンはありますが)、後半、遂に! 遂に、3Pに雪崩れ込みます…!
ラウルを救うという大義名分あっての3P(なんだそりゃ)なのですが、これがめちゃくちゃエロい(笑)。
そしてレヴィンとラウルが互いに嫉妬しながら挑み合うようになっちゃうのが、なんだか新鮮で美味しかった。
BLの3Pものって攻めふたりが受けを可愛がる図に収まって、そこまではいいとして攻め同士が互いに嫉妬して牽制し合うというのはほぼ見掛けず、でも攻め同士がそうならないのってよくよく考えたら不自然なのでは…とすっきりしないことが多かったので、この作品の3Pはとても愉しめました(笑)。
今後も3人のシーンがあるのか、気になります! というかありますように!(笑)
それにしても啓の血の効力は、ちょっと計り知れないものがありますね。

あとあと、やっと登場したマリアがけっこう好きです。
姑のスティーブンのアダムの娘が息子の嫁とは的な嫌味に、
「申し訳ありません、お義父様」
としれっと返すところが特にツボ(笑)。スティーブンとセットでお気に入りです。
それにしてもこのふたり、お互いにツンツンしているくせに一緒にいるところを見ると案外馬の合う者同士なのかもしれません(笑)。

啓が薔薇騎士団を離れるというのもありかなと思っていましたが総帥になることを選んで、その姿に随分貫禄が出てきたなーと思いました(笑)。
ルイスから薔薇騎士団を奪還するくだりはあっさりというかあっけないなと思いましたが、やはりあのままでは終わりませんよね(笑)。今後アダムがルイスをどう使うのか、気になります。

「薔薇」シリーズ
 ・「薔薇の刻印」
 ・「薔薇の血族」
 ・「薔薇の陰謀」
 ・「薔薇の奪還」
 ・「薔薇の守護」
 ・「薔薇の誕生」

「薔薇の陰謀」 夜光花 / ill.奈良千春

薔薇騎士となり、薔薇騎士団の本部を訪ねた啓は、そこで新たな仲間たちと出会った。高潔なはずの薔薇騎士団。けれど、そこには欲望と謀略、そして、裏切りが渦巻いていた。薔薇騎士である啓を守るため、命を賭ける守護者のレヴィンとラウル。彼らは求め合う運命にあった。薔薇騎士だから、守護者だから惹かれるのか?自分の心がわからず戸惑う啓だったが、新たな薔薇騎士が誕生して―。

「薔薇」シリーズ第三弾。
前回で啓は、薔薇騎士団の本部があるマルタ島で正式な「薔薇騎士」として認められました。けれども今回、その薔薇騎士団の、陰謀や権力争いや裏切りの渦巻くかなり腐敗した内部が明らかになっていきます。
今回はこれまでの主軸だった「不死者」との闘いそのものよりも、薔薇騎士団内部についてがメインになっており、その実態に薔薇騎士団って高潔で名高いんじゃなかったのかよーと突っ込みたくなるほど。結局ある程度の人間が固まるとどんな組織もそうなっちゃうってことですかね。。
そして更にもうひとりの「薔薇騎士」ルイスの登場が、啓たちに暗雲を呼びます。
啓は図らずも薔薇騎士団の総帥の座をルイスと争うことになるのですが、それまでの薔薇騎士団内のドロッとした権力闘争のいざこざも吹っ飛ぶくらいとんでもない展開が待っていました。

もうこれ、ラブよりも物語そのものの方に目が離せなくなってしまいました。
いやラブももちろんありますが、それよりもお話の面白さに惹きこまれてしまうというか。
これまでもそうでしたが序幕と終幕に別軸からの謎や告白が差し込まれて、それが続く本編と次巻それぞれの伏線になっているのが秀逸。夜光さんは面白いエンタメを作るのが上手いですね。

でもでも! ラブ面も美味しいところがちゃんとありましたよ(笑・当たり前だ)!
啓は相変わらずレヴィンとラウルが同じくらい好きで、これは自分が「薔薇騎士」で彼らが「守護者」だからなのか答えを見付けられずに悩んでいます。
その啓を巡ってレヴィンとラウルが決闘すると時代錯誤なことを言い出し(結果啓には親代わりの文也にばれ・笑)、そんなふたりに啓はもうどちらとも寝ないと決意し、そんなことを承知せず迫ってくるラウルに啓が「ラウルがするなら、この後レヴィンともする」。
…。
いちばんヒドイのは啓ですね(笑)。
今回はっきり分かったことがあるんですが、啓って無自覚に残酷だな〜と(笑)。今回はこんなののオンパレードだった気がします。レヴィンやラウルはもちろん、気持ちに全く気付かれていない雄心が憐れで何だか泣けてくる…。

そのレヴィンもラウルも終盤で危機にひんしてしまい、いったいどうなってしまうんだというところで幕。
本作で少年時代編は終了とのこと、次回はこのお話のラストから2〜3年後になるのだそうで、そうなるとラウルがどうなってしまうのかと気が気じゃないです。
つくづく、完結するまで読んでなくてよかったと思ってしまいました(笑)。

「薔薇」シリーズ
 ・「薔薇の刻印」
 ・「薔薇の血族」
 ・「薔薇の陰謀」
 ・「薔薇の奪還」
 ・「薔薇の守護」
 ・「薔薇の誕生」

「薔薇の血族」 夜光花 / ill.奈良千春

十八歳になった夏、自分の運命を知った高校生の相馬啓は、一見平穏な日々を送っていた。けれど、敵の存在がある限り、薔薇騎士である啓の未来には闘いが待っていた。薔薇騎士のそばには、常に守護者の存在がある。守る者と、守られる者。両者は惹かれ合うことが運命づけられていた。啓には父親の元守護者であり、幼い頃から自分を守り続けてくれたレヴィンに、新たな守護者であるラウルという、ふたりの守護者がいる。冷静なレヴィンに、情熱のラウル。惹かれ合うこの感情は恋なのか、それとも…薔薇を持つ男たちの運命は複雑に絡み合い―。

「薔薇」シリーズ第二弾です。ボリュームも面白さもラブ面も更にUPしていました!

前作で啓は「不死者(アンデッド)」を滅ぼす「薔薇騎士(ローズナイト)」となりましたが、その後も変わらず高校生としての日常を送っています。
それは啓が、18歳になった夏を境に一変してしまった平凡な日々がそれでもまだ続いて欲しいと願っているからなのかなと思いましたが、敵はそして「薔薇騎士」という立場はそうさせてくれません。またしても彼の身近な人々を巻き込みながら、「不死者」たちは啓たちを襲ってきます。
啓はレヴィンとラウルふたりの「守護者(ガーディアン)」に守られながら立ち向かいますが、遂に現れた敵の黒幕というべき存在・アダムにはまるで歯が立たない。

アダムのインパクトは強烈でした。もしかしたらエロ面よりも大きかったかも(爆)。
アダムは幻視で相手を惑わせることができ、啓はあっさりそれに掛かってしまうんですよね。仲間たちの力を借りてどうにか切り抜けるも、以来啓はアダムと闘うことが怖くなってしまう。そら、ついこの間まで普通の高校生だった彼にあれは強烈すぎたでしょう。
恐怖に慄える中、啓は自分を支えるふたりの「守護者」、レヴィンとラウル両方に惹かれていきます。

この2巻ではっきりしましたが、このお話、三角関係ものなのですね。
でも啓がどちらを選ぶのかはちょっと見えません。
「不死者」となりながらも啓をずっと見守ってきたレヴィンと、啓に生きる意味を見出したラウルと。啓はどちらを選ぶんでしょう? まさか両方でしょうか(笑・特殊設定なだけにそれもアリかなと思いました)。 

そして今回はエロ方面でも大進展がありました。
啓はレヴィンに迫られラウルに迫られ…ふたりともとやってしまいます。
そしてふたりとしておきながら、どちらとも「初めて」のような感覚を持たせているのがなかなか…(笑)。
啓の初めての相手はレヴィンですが彼は「不死者」であるため体温がないんですね。で、ちゃんと生きているラウルにはレヴィンにはない熱さがあって、それが啓にレヴィンの時とは違うと強く思わせるという。
さすが夜光さん、やらしいです(笑)。
それが「冷静なレヴィン」と「情熱のラウル」をそのまま表しているのもいいですね。
しかし「不死者」は、血は流れていないのに精液は出るのか…、などど思ってしまいました(笑)。もしかしてこれも何かの伏線なのか??
ただ、どうにもすっきりしないのが、啓はふたりを「好き」で行為を許したのかがはっきりしないこと。
「薔薇騎士」と「守護者」は互いに惹かれ合わずにはいられない存在とされていて、だから啓はゲイでもないのにやってしまえるほどふたりに惹かれているのか?? と、はっきりしません。啓自身がまだ答えを見付けておらず、その状態でふたりとやっちゃったっていうのはどうなんだろうか…と、もやもや;
同様に、「守護者」であるレヴィンとラウルが啓に惹かれるのは啓が「薔薇騎士」だからなのかという疑問も…;
そのあたりは「薔薇騎士」と「守護者」の関係も含めて、今後どう決着するのか気がかりです。

後半の薔薇騎士団本部での啓はなかなかかっこいいです。型にはまった優等生でないところが彼の最大の持ち味かもしれない。
母・マリアと啓の出生に関する衝撃の事実が明かされて続きがどうなるのかハラハラしていますが、このまま立派に成長してほしいですね!

因みに新たなメンバーの中ではアシュレイが好き。こんな細かいヤツ実際にいたらヤなだけなのにw二次元だとどうして可愛く見えてしまうのでしょうか(笑)。
それにしても今回は、とりあえず誰も前回のような悲惨なことにならなくて本当にほっとしました…。
そしてこのシリーズを1・2巻だけしか入手していなかった自分に殺意(笑)。早く続きを手に入れなければっ!

「薔薇」シリーズ
 ・「薔薇の刻印」
 ・「薔薇の血族」
 ・「薔薇の陰謀」
 ・「薔薇の奪還」
 ・「薔薇の守護」
 ・「薔薇の誕生」

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